業種別の全国ポスティング設計|商圏の取り方・部数配分・時期と回数の決め方

全国規模でポスティングを行うとき、拠点の数だけ同じ部数を配れば同じ結果になる、とはいきません。飲食店と住宅展示場では、そもそもお客様が来てくださる距離が違います。距離が違えば配る範囲が変わり、範囲が変われば部数も、配る時期も変わります。このページでは、全国キャンペーンを設計するご担当者様向けに、業種ごとの商圏の取り方、部数の配分、配る時期と回数の決め方をまとめました。

このページの要点

全国キャンペーンの設計は、「1拠点あたりの商圏をどう取るか」から始めます。ここが決まれば部数と予算は自動的に決まります。
商圏の広さは業種で大きく変わります。来店頻度が高い業種ほど狭く、来店頻度が低く単価の高い業種ほど広く取ります。
配る時期は「お客様が検討を始める時期」から逆算します。全拠点で同じ日に配るより、地域の事情に合わせてずらしたほうがよい業種もあります。

設計の順番

業種にかかわらず、全国キャンペーンは次の順で決めていくと手戻りがありません。部数から決めると、あとで範囲が足りない拠点と余る拠点が出ます。

1拠点あたりの商圏を決める

お客様が来てくださる距離、または営業に伺える距離を決めます。店舗型なら来店距離、訪問型なら訪問効率で決まります。

商圏内の世帯数を出す

地図上で範囲を引き、その中の世帯数を集計します。ここで初めて「配れる部数」が分かります。

配布方法を決める

軒並み配布か、戸建てのみか、集合住宅のみか。商材に合わせて絞ると、同じ予算でも範囲を広げられます。

回数と時期を決める

1回で終わらせるか、期間を空けて重ねるか。検討期間の長い商材ほど回数が効きます。

拠点間の配分を決める

全拠点で同じ部数にするか、商圏の世帯数に比例させるか、重点拠点に厚く置くかを決めます。

業種別の商圏と配布設計の目安

商圏の広さは、お客様が「そのために移動してもよい」と考える距離で決まります。日常的に使うものほど近く、人生で数回しか買わないものほど遠くなります。

業種 商圏の取り方 配布方法の考え方 時期・回数
飲食店・カフェ 徒歩・自転車で来られる範囲。都市部は特に狭く取る 軒並み配布。集合住宅の比率が高い立地では集合住宅中心も有効 短い間隔で複数回。曜日や時間帯の訴求を変えて重ねる
スーパー・ドラッグストア 日常の買い物圏。競合店との中間線で区切る 軒並み配布 特売・改装・新店に合わせて定期的に
学習塾・スクール 通学できる範囲。小中学校の学区を目安にする 戸建て中心+ファミリー向け集合住宅 入会時期の1〜2か月前から複数回
クリニック・治療院 通院しやすい範囲。診療科によって広さが変わる 軒並み配布。高齢者の多い地域は戸建て中心も 開院時に厚く、その後は季節の疾患に合わせて
住宅・リフォーム 広め。施工エリア全域。築年数の傾向でエリアを選ぶ 戸建てのみ 検討期間が長いため、間隔を空けて継続的に
不動産(分譲・賃貸) 物件から通勤・通学できる範囲 分譲は戸建て・分譲マンション、賃貸は集合住宅中心 販売・募集の開始に合わせて集中的に
通信・インフラ・金融 サービス提供エリア単位。市区町村や局番エリアで区切る 軒並み配布 エリア拡大や制度改定のタイミングで一斉に
求人・人材 通勤できる範囲。交通手段で広さが変わる 軒並み配布。集合住宅中心にすることも 募集開始に合わせて短期集中

上の表は範囲の「取り方」の目安です。実際の距離は、その土地の人口密度と道路事情で変わります。同じ半径2kmでも、都市部なら数万世帯、地方なら数千世帯です。全国で同じ半径を当てると、拠点ごとの部数が大きくばらつきます。距離ではなく世帯数で揃えるか、拠点の重要度で意図的に差をつけるかを、先に決めておいてください。

距離で揃えるか、部数で揃えるか

距離で揃える:全拠点で同じ半径。拠点ごとの部数はばらつくが、お客様との距離感は揃う
部数で揃える:全拠点で同じ部数。予算管理はしやすいが、都市部は範囲が狭く、地方は広くなる
重点配分:売上目標や新店かどうかで拠点ごとに部数を変える

拠点一覧をお送りいただければ、業種に合わせた商圏と部数をご提案します。

拠点の住所と業種、1拠点あたりのご予算をお伝えいただければ、地図上で商圏を引き、拠点ごとの世帯数と配布部数を一覧でお出しします。

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配布方法を絞ると、同じ予算で範囲が広がる

ポスティングは、届け先を建物の種類で絞り込めます。商材と合わない建物を外せば、その分を範囲の広さに回せます。

配布方法 届く先 向いている商材
軒並み配布 範囲内のすべての住宅 飲食・小売・通信・求人など、対象を絞らないもの
戸建てのみ 一戸建て住宅 リフォーム・外壁・屋根・庭・住宅設備・不動産売却
集合住宅のみ マンション・アパート 賃貸・引越し・単身向けサービス・宅配
事業所配布 オフィス・店舗 法人向けサービス・備品・求人

ただし、絞り込みは「住所と建物の種類」で行うものです。年齢・年収・家族構成といったお住まいの方の属性では絞り込めません。ポスティングは名簿を使わない配布方法だからです。世帯の傾向に合わせたい場合は、その傾向が強く出ている地域を選ぶ、という組み方になります。

時期の決め方:全拠点そろえるか、ずらすか

全国キャンペーンでは「全拠点同じ日に配布開始」を前提に組むことが多いのですが、業種によってはずらしたほうが効く場合があります。

そろえたほうがよい場合

テレビCMやWeb広告と連動する、期間限定のキャンペーンを告知する、全国共通の締切がある。こうした場合は、配布完了日を全拠点でそろえます。日数のかかる拠点に合わせて開始日を決めるのが基本です。

ずらしたほうがよい場合

地域の行事や季節に紐づく商材、積雪や気候の影響を受ける商材、拠点ごとに開店日が違う場合。地域の事情に合わせたほうが、同じ部数でも反応が変わります。

回数の考え方

ポスティングは、1回で判断せず、同じエリアに期間を空けて重ねることで反応が積み上がる配布方法です。検討期間の長い商材ほど、回数が効きます。

商材のタイプ 組み方の例
すぐ使えるもの(飲食・小売) 短い間隔で複数回。訴求内容を変えて重ねる
時期が決まっているもの(塾・求人) 検討開始の時期から締切まで、期間内に複数回
検討期間が長いもの(住宅・リフォーム) 間隔を空けて継続的に。1回目は認知、2回目以降に具体的な内容
開店・開院の告知 予告・直前・オープン後の3回に分ける

拠点ごとにチラシを変える場合

店舗名・地図・電話番号だけが違う差し替え版を拠点数ぶん用意するケースはよくあります。このとき決めておきたいのは、どの版を、どの拠点に、何部納品するかの一覧です。この一覧さえいただければ、版の取り違えは起きません。

印刷からまとめてご依頼いただく場合は、版ごとの部数と納品先をこちらで管理します。すでに印刷済みの配布物をお送りいただく場合は、納品先を配布の拠点ごとに分けてお送りください。

効果を測るための準備

全国キャンペーンでは、拠点ごとの反応を比べられるようにしておくと、次回の配分に使えます。配布側で用意できるのは、区域ごとの実績部数・配布日・GPSログ・現地写真です。ここに、お客様側の反応データを突き合わせます。

突き合わせに使えるもの

・チラシごとに変えたQRコードや電話番号
・来店時のアンケートやクーポンの回収
・配布日と来店日・問い合わせ日の対応
・拠点ごとの配布部数と反応件数の比較

比較の前提として、拠点ごとに配布方法や部数の決め方がばらばらだと、反応の差がチラシの差なのか配布の差なのか分からなくなります。仕様と報告様式は全拠点共通にしておいてください。

やってしまいがちなこと

全拠点で同じ部数にする

都市部の拠点は商圏が狭く、地方の拠点は広いのが普通です。同じ部数にすると、都市部は範囲を広げすぎ、地方は範囲が足りなくなります。

予算が余ったから範囲を広げる

商圏の外に配っても来店にはつながりにくいものです。範囲を広げるより、同じ範囲に回数を重ねたほうが効くことが多くあります。

1回目の結果だけで拠点を切る

反応が出るまでの回数は業種で違います。検討期間の長い商材で1回目の結果だけを見ると、判断を誤ります。

よくあるご質問

業種を伝えれば、商圏の広さも提案してもらえますか。

はい。業種と拠点の住所、ご予算をお伝えいただければ、その業種で一般的な商圏の取り方をもとに、地図上で範囲を引いてご提案します。既存店の来店データがあれば、それに合わせて調整します。

拠点ごとに部数を変えることはできますか。

できます。商圏の世帯数に比例させる、重点拠点に厚く置く、新店だけ多くするなど、配分のルールをお決めいただければその通りに組みます。

戸建てのみ、集合住宅のみといった絞り込みで単価は変わりますか。

変わります。絞り込むと1軒あたりの移動距離が伸びるため、軒並み配布より単価は上がります。ただし対象外の建物に配らないぶん、同じ予算でも範囲を広く取れる場合があります。

チラシのデザインも業種に合わせて相談できますか。

デザインから印刷、配布までまとめて承っています。配布する地域の住宅の傾向を踏まえたうえで、載せる内容をご相談いただけます。

まず数拠点で試してから全国に広げられますか。

できます。その場合も、仕様と報告様式は最初から全拠点共通で組んでおくことをおすすめします。あとから広げたときに、試験配布の結果とそのまま比較できます。

まとめ

全国キャンペーンの設計は、業種ごとの商圏の広さを決め、その中の世帯数から部数を出し、配布方法で対象を絞り、回数と時期を決めるという順番で進めます。拠点ごとの部数を機械的にそろえるのではなく、商圏の世帯数か拠点の重要度のどちらを基準にするかを先に決めておくと、あとの調整がなくなります。

配布スタンダードは47都道府県で、同じ品質基準・同じ報告様式の配布を行っています。東邦ガス様の電気・ガスプラン、イオン銀行様の住宅ローン、auひかり様のサービス提供エリア拡大案内、大手FC本部様の全国150万部といった全国規模の案件をお任せいただいています。

業種と拠点一覧から、全国キャンペーンの設計をご提案します。

拠点の住所・業種・ご予算をお伝えいただければ、拠点ごとの商圏、配布方法、部数、時期の案をまとめてお出しします。数拠点からの試験配布にも対応しています。

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