チラシとSNSの連携|エリア別に効果を測る導線の作り方

チラシにQRコードを載せてSNSへ誘導する。この手法自体は、もう当たり前になっています。
問題は、その先です。何件読み取られたか分かっていますか。どのエリアから登録されたか把握できていますか。
そして登録された後、ブロックされていませんか。この記事では、載せるだけで終わらせないための設計を整理します。
この記事の結論
- QRコードはエリアごとに分けると計測できる
- LINE公式アカウントには流入経路の分析機能がある
- 読み取りにはサイズと余白が要る
- 登録を増やしてもブロックされれば意味がない
- 配布エリアの属性とSNSの選択を合わせる
記事の目次
なぜ紙とSNSをつなぐのか
それぞれ弱点があるためです。
| 手法 | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| ポスティング | 商圏内の世帯に確実に届く | 1回の接触で終わる |
| SNS・LINE | 繰り返し接触できる | まず知ってもらう必要がある |
チラシは1回の接触で終わります。読まれて、捨てられます。
一方SNSやLINEは、登録さえしてもらえれば繰り返し接触できます。ただし存在を知られなければ登録されません。
紙は「入口」、SNSは「継続」
役割を分けると分かりやすくなります。
| 段階 | 担うもの |
|---|---|
| 知ってもらう | チラシ |
| 関係を続ける | LINE・SNS |
| 来店・購入 | 両方 |
1回のチラシで来店に至らなくても、登録されれば次の機会があります。
エリアごとにQRコードを分ける
ここが、この記事で最も重要な部分です。
LINE公式アカウントでは、友だち追加用のURLやQRコードを複数作成できます。そして流入経路を計測する機能があります。
| 配布エリア | 使うQRコード | 分かること |
|---|---|---|
| A地区 | A地区用 | A地区からの登録数 |
| B地区 | B地区用 | B地区からの登録数 |
| C地区 | C地区用 | C地区からの登録数 |
同じチラシを全域に撒いて「何件か増えた」で終わらせるのと、地区別に分かるのとでは、次の判断がまったく違います。
反応の良かった地区に次回の予算を寄せる。反応のなかった地区は内容を変える。この判断ができるようになります。
設定の考え方
機能の名称や手順は、サービスやプランによって異なります。詳細は各サービスの管理画面やマニュアルでご確認ください。
| やること | 内容 |
|---|---|
| エリアの数だけコードを作る | 3地区に配布するなら3種類 |
| それぞれに名前を付ける | 「〇〇町・8月配布」など |
| チラシの版を分ける | QRコードだけ差し替える |
| 配布後に数字を確認する | 地区別の登録数 |
チラシの版を分けると印刷費は上がります。QRコードだけの差し替えであれば、影響は限定的です。効果と天秤にかけてご判断ください。
Webサイトへの誘導でも同じことができる
LINE以外でも、URLにパラメータを付ければ計測できます。
アクセス解析ツールで、どのエリアのチラシから来たかを分けて見られるようになります。設定はWeb担当の方にご相談ください。
エリアごとに版を分けた配布にも対応します。
町丁目単位でエリアを指定できるため、地区別の設計が可能です。
目的とご予算を伺ったうえで、範囲と部数をご提案します。
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QRコードは読まれない前提で作る
載せれば読まれるわけではありません。物理的な条件があります。
| 条件 | 目安 |
|---|---|
| サイズ | 3cm以上が推奨されることが多い |
| 余白 | 周囲に十分な空白を確保する |
| 位置 | 折り目にかからない場所 |
| コントラスト | 背景と十分な差をつける |
小さすぎる、余白がない、折り目にかかる。この3つで読み取れなくなります。
「読む理由」がなければ読まれない
技術的に読めても、読む動機がなければスマートフォンを取り出しません。
| ありがちな書き方 | 動機になる書き方 |
|---|---|
| 公式LINEはこちら | 友だち追加で〇〇円割引クーポン |
| 詳しくはWebで | QRから予約すると〇〇 |
| SNSやってます | 登録者限定で〇〇を配信中 |
「何が得られるか」を一行添えてください。
電話番号も併記する
QRコードだけにしないでください。読み取れない方、読み取らない方がいます。
高齢の世帯が多いエリアであれば、電話番号のほうが使われる場面もあります。両方載せておくのが安全です。
登録された後が本番
ここを設計していない事業者が多い部分です。
友だち追加を増やしても、ブロックされれば元に戻ります。
| ブロックされやすい理由 | 内容 |
|---|---|
| 配信が多すぎる | 通知が煩わしくなる |
| 内容が有益でない | 宣伝ばかりが届く |
| 登録時の期待と違う | クーポン目当てだった |
クーポンで集めた友だちは、クーポンがなくなれば離れます。継続的に配信する内容を先に決めておいてください。
配信内容を先に決める
| 配信の例 | 頻度の目安 |
|---|---|
| 今週のお知らせ・空き状況 | 週1回程度 |
| 季節のご案内 | 月1回程度 |
| 登録者限定の情報 | 不定期 |
「何を配信するか決まっていないのに集める」のが最も無駄になります。
配布エリアとSNSを合わせる
これもポスティングならではの論点です。
配布するエリアによって、住んでいる層が違います。そして層によって、使っているSNSも違います。
| エリアの傾向 | 相性のよい誘導先 |
|---|---|
| 高齢世帯が多い | 電話・LINE |
| 子育て世帯が多い | LINE・Instagram |
| 単身の若年層が多い | Instagram・X |
高齢世帯が多い地区でInstagramへ誘導しても、反応は限られます。
ただしこれは傾向であって、断定はできません。エリアの実態は、配布前に地図や現地で確認してください。
迷ったらLINEに寄せる
幅広い年齢層が使っているため、誘導先を1つに絞るならLINEが無難です。
誘導先を複数載せると、紙面が散らかり、どれも中途半端になります。「まずここ」を1つ決めてください。
配信内容にも規制がかかる
見落とされやすい点です。LINE配信やSNS投稿も、広告として規制の対象になりえます。
| 関係する規制 | 対象 |
|---|---|
| 医療広告ガイドライン | 医療機関。チラシ・SNS・LINEも媒体に含まれるとされている |
| ステマ規制 | 2023年10月施行。広告であることを隠す表示 |
| 薬機法 | 健康食品・化粧品などの効能効果の表現 |
「チラシは気をつけたが、LINE配信は自由」ということはありません。
制度の適用や個別の判断については、所管する窓口や専門家への確認をご案内ください。この記事は一般的な枠組みを整理するもので、法的な判断を行うものではありません。
数字をどう見るか
計測できるようになったら、次は読み方です。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 配布数 | 分母 |
| 登録数 | チラシからの反応 |
| 登録率 | 登録数 ÷ 配布数 |
| ブロック率 | 登録後に離れた割合 |
| 来店・問い合わせ数 | 最終的な成果 |
登録数だけを見ないでください。ブロック率が高ければ、集め方か配信内容に問題があります。
他社の平均より自社の前回
ポスティングの反響率は一般に0.01%〜0.3%程度といわれますが、業種・エリア・時期で大きく変わります。
他社の数字より、前回の自社の結果のほうが役に立ちます。同じ条件で継続すれば、比較できる基準ができます。
比較するなら条件を揃える
| 揃えること | 理由 |
|---|---|
| 配布エリア | 広げれば増えるのは当然 |
| 配布時期 | 季節や曜日で変わる |
| 紙面の内容 | 変えるなら1要素ずつ |
すべて同時に変えると、何が効いたか分かりません。
費用・配布・エリア指定
弊社のポスティングは、町丁目単位でのエリア指定に対応しています。
| できること | 内容 |
|---|---|
| エリアの絞り込み | 市区町村・町丁目単位 |
| 配布方法の選択 | 全戸配布、集合住宅のみ、戸建てのみなど |
| 配布時期の指定 | 完了希望日から逆算して設計 |
| チラシの印刷 | デザインからご相談いただけます |
エリアごとに版を分けた配布にも対応します。QRコードだけを差し替える形であれば、印刷費への影響も抑えられます。
弊社は47都道府県をカバーする自社ネットワークを持ち、複数の地域で同時に配布することもできます。
なおLINE公式アカウントやSNSの運用代行は行っておりません。設定や配信については、各サービスのマニュアルや専門の事業者にご相談ください。
依頼から配布までの流れ
何を、誰に、いつまでに届けたいかを確認します。エリアごとに版を分けるかどうかも、この段階で決めます。
配布エリアと部数から費用をご提示します。町丁目単位での調整にも対応します。
印刷からご依頼いただくことも、支給いただくことも可能です。QRコードのサイズや配置についてもご相談ください。
指定されたエリアに、指定の方法で配布します。
配布完了後、実施内容をご報告します。地区別の反応とあわせて、次回の設計にご活用ください。
進めるときの注意点
よくあるつまずき
- QRコードを1種類しか作らない/エリア別の反応が分かりません
- QRコードが小さい・余白がない/読み取れません
- 誘導先を複数載せる/紙面が散らかり、どれも中途半端になります
- 配信内容を決めずに集める/ブロックされて元に戻ります
- LINE配信は規制外だと考える/広告として扱われる場合があります
よくあるご質問
エリアごとに違うQRコードを載せられますか?
できます。町丁目単位でエリアを指定できるため、地区ごとに版を分けた配布に対応しています。QRコードだけの差し替えであれば、印刷費への影響も限定的です。
QRコードの大きさはどれくらいが適切ですか?
3cm以上が推奨されることが多く、周囲に十分な余白を確保する必要があります。折り目にかからない位置に配置してください。印刷からご依頼いただく場合は、配置についてもご相談いただけます。
LINE公式アカウントの設定も手伝ってもらえますか?
弊社では運用代行を行っておりません。友だち追加用のQRコード作成や流入経路の計測については、LINE公式アカウントの管理画面やマニュアルをご確認ください。
どのSNSに誘導すべきですか?
配布エリアの層によって変わります。高齢世帯が多い地区であれば電話やLINE、若年層が多い地区であればInstagramなどが候補になります。誘導先を1つに絞ることをおすすめします。
効果はどう測ればよいですか?
配布数・登録数・登録率に加え、ブロック率と最終的な来店数まで見てください。登録数だけを追うと、集め方や配信内容の問題が見えなくなります。
まとめ
チラシにQRコードを載せてSNSへ誘導する。ここまでは多くの事業者が実施しています。
差がつくのは、エリアごとにQRコードを分けるかどうかです。LINE公式アカウントには流入経路を計測する機能があり、どの地区から登録されたかが分かります。
反応の良かった地区に次回の予算を寄せる。この判断ができるかどうかで、2回目以降の効率が変わります。
そしてQRコードは載せれば読まれるものではありません。3cm以上のサイズ、十分な余白、折り目にかからない位置。そして「読む理由」を一行添えてください。
最後に、登録された後が本番です。配信内容を決めないまま集めても、ブロックされて元に戻ります。何を配信するかを先に決めてください。
エリアごとに版を分けた配布から、ご相談いただけます。
町丁目単位の指定、戸建てのみの配布、複数地域での同時配布に対応します。
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