チラシ配布の効果測定|1件あたりの獲得コストで判断する

「反響率が0.1%だった」。この数字だけでは、良かったのか悪かったのか分かりません。
判断に必要なのは、1件を獲得するのにいくらかかったかです。そして1件にいくらまでかけてよいかです。
この記事では、反響率の先にある指標と、測れない反響の扱い方を整理します。
この記事の結論
- 反響率だけでは判断できない
- 見るべきは1件あたりの獲得コスト
- その基準は客単価とリピートから決まる
- 測れない反響が相当数ある
- 業種によって反響までの期間が違う
記事の目次
反響率だけでは判断できない
反響率の計算式は単純です。
| 計算 | 例 |
|---|---|
| 反響数 ÷ 配布数 × 100 | 10件 ÷ 10,000枚 × 100 = 0.1% |
一般に、ポスティングの反響率は0.01%〜0.3%程度といわれています。
ただし業種・エリア・時期によって大きく変わります。他社の平均値と比べても、自社の判断材料にはなりません。
同じ0.1%でも意味が違う
| 業種 | 反響率 | 1件の粗利 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 飲食店 | 0.1% | 2,000円 | 厳しい |
| リフォーム | 0.1% | 30万円 | 十分 |
同じ反響率でも、成立するかどうかはまったく違います。
1件あたりの獲得コストで見る
判断の軸を変えてください。
| 計算 | 例 |
|---|---|
| 配布にかかった費用 ÷ 反響数 | 50,000円 ÷ 10件 = 5,000円 |
「1件を獲得するのに5,000円かかった」。この形にすると、判断できるようになります。
理由は2つあります。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 他の広告と比べられる | Web広告のCPAと同じ土俵で見られる |
| 採算が判断できる | 粗利と比較すれば黒字か赤字か分かる |
費用には印刷費と配布費の両方を含めてください。デザイン費が発生していれば、それも入ります。
1件にいくらまでかけてよいか
次に、上限を決めます。
この上限が決まっていないと、結果を評価できません。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 1回あたりの客単価を出す |
| 2 | 平均で何回利用されるか出す |
| 3 | 粗利率をかける |
| 4 | そのうち何割を広告に使えるか決める |
計算してみる
美容室を例にします。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 客単価 | 7,000円 |
| 年間の来店回数 | 4回 |
| 継続年数 | 2年 |
| 累計の売上 | 56,000円 |
| 粗利率 | 50% |
| 累計の粗利 | 28,000円 |
この粗利のうち、何割を新規獲得に使うかを決めます。3割なら8,400円が上限です。
1件5,000円で獲得できていれば、成立しています。
初回だけで見ない
初回の客単価7,000円だけで見ると、1件5,000円は高く感じます。
しかし継続して来店されるなら、累計で判断すべきです。
| 見方 | 1件5,000円の評価 |
|---|---|
| 初回の売上だけ | ほとんど残らない |
| 2年間の累計 | 十分に成立する |
リピートが見込める業種ほど、1件にかけられる金額は上がります。
ご予算から、配布エリアと部数を設計します。
町丁目単位でエリアを指定できます。
目的とご予算を伺ったうえで、ご提案します。
0120-107-209
受付 10:00〜20:00/年中無休
測れない反響がある
ここが見落とされやすい部分です。
クーポンや専用番号で測れるのは、直接反応した人だけです。
| 測りにくい経路 | 内容 |
|---|---|
| チラシを見て検索 | Web経由として集計される |
| 家族に見せた | 別の人が来店する |
| 覚えていて後日来店 | チラシを持参しない |
| 認知だけ残った | 次の機会につながる |
直接測れる数字は、実際の効果の一部です。
だから「何で知ったか」を聞く
最も簡単で、最も効果のある方法です。
| 聞き方 | 得られるもの |
|---|---|
| 初回来店時に口頭で | おおよその流入元 |
| 予約フォームの選択肢に入れる | 集計しやすい |
| アンケートに含める | 詳しい経緯 |
「チラシ」という選択肢を必ず入れてください。入っていなければ、Web経由に集計されます。
過小評価すると判断を誤る
測れた数字だけで「効果がなかった」と結論すると、本当は成立していた施策をやめてしまいます。
直接の反響数と、聞き取りで分かった数の両方を記録してください。
反響までのタイムラグ
業種によって、配布から反響までの期間が違います。
| 業種の例 | 反響までの傾向 |
|---|---|
| 飲食店・美容室 | 比較的早い |
| 学習塾 | 時期に左右される |
| リフォーム・不動産 | 長期化しやすい |
配布から1週間で判断すると、誤ります。
いつまで数えるか決めておく
集計期間を先に決めてください。
| 決めること | 理由 |
|---|---|
| 集計の開始日 | 配布完了日から数える |
| 集計の終了日 | 業種の傾向に合わせる |
| 次回配布との重複 | どちらの効果か分からなくなる |
連続して配布すると、効果が混ざります。比較したい場合は、期間を空けてください。
比較するなら条件を揃える
2回目以降は、前回と比べることになります。
| 揃えること | 変えると起きること |
|---|---|
| 配布エリア | 広げれば反響も増えるのは当然 |
| 配布部数 | 同上 |
| 配布時期 | 季節や曜日で変わる |
| 紙面の内容 | 何が効いたか分からなくなる |
変えるなら1つずつです。すべて同時に変えると、原因を特定できません。
エリアを分けて試す
2種類の紙面を試したい場合、エリアを分けて同時に配る方法があります。
| エリア | 配布物 |
|---|---|
| A地区 | パターン1 |
| B地区 | パターン2 |
同時に配れば、時期の影響を受けません。
ただしA地区とB地区の性格が違えば、比較になりません。似た条件の地区を選んでください。
「最強の広告」ではない
正直に書きます。チラシ配布が常に最適とは限りません。
| 向いている場合 | 向きにくい場合 |
|---|---|
| 商圏が限られている | 全国が対象 |
| 来店・訪問が前提 | オンラインで完結する |
| 幅広い年齢層が対象 | 特定の趣味・嗜好が条件 |
| 1件の粗利が大きい | 単価が低くリピートもない |
Web広告のほうが効率的な場合もあります。
併用という選択
どちらか一方を選ぶ必要はありません。
| 手法 | 担うもの |
|---|---|
| ポスティング | 商圏内の世帯に確実に届ける |
| Web広告 | 興味を示した層を追う |
それぞれのCPAを出して比べれば、配分を判断できます。
記録しておくこと
次回に活かすため、以下を残してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配布日・完了日 | 集計の起点 |
| 配布エリアと部数 | 次回の比較対象 |
| 配布方法 | 全戸・戸建てのみなど |
| かかった費用 | 印刷費+配布費+制作費 |
| 反響数 | 直接分+聞き取り分 |
| 1件あたりの獲得コスト | 費用 ÷ 反響数 |
| チラシの現物 | 何を配ったかの記録 |
チラシの現物を残していない事業者が多くあります。次回に何を変えたか分からなくなります。
費用・配布・エリア指定
弊社のポスティングは、町丁目単位でのエリア指定に対応しています。
| できること | 内容 |
|---|---|
| エリアの絞り込み | 市区町村・町丁目単位 |
| 配布方法の選択 | 全戸配布、集合住宅のみ、戸建てのみなど |
| 配布時期の指定 | 完了希望日から逆算して設計 |
| チラシの印刷 | デザインからご相談いただけます |
ご予算から逆算した提案も可能です。「この金額で何枚、どこまで配れるか」という形でご相談ください。
弊社は47都道府県をカバーする自社ネットワークを持ち、複数の地域で同時に配布することもできます。
なお反響の集計や、Web広告の運用は行っておりません。配布に関する部分をご相談ください。
依頼から配布までの流れ
何を、誰に、いつまでに届けたいかを確認します。ご予算から配布エリアと部数を逆算することもできます。
配布エリアと部数から費用をご提示します。町丁目単位での調整にも対応します。
印刷からご依頼いただくことも、支給いただくことも可能です。
指定されたエリアに、指定の方法で配布します。
配布完了後、実施内容をご報告します。集計の起点としてご活用ください。
測るときの注意点
よくあるつまずき
- 反響率だけで判断する/業種によって成立する水準が違います
- 上限を決めずに実施する/評価の基準がありません
- 初回の売上だけで見る/リピートを含めて判断してください
- 測れた数字だけで結論する/実際の効果の一部です
- 配布直後に判断する/業種によって反響までの期間が違います
よくあるご質問
反響率はどれくらいが目安ですか?
一般に0.01%〜0.3%程度といわれていますが、業種・エリア・時期で大きく変わります。目安としてお考えいただき、1件あたりの獲得コストで判断することをおすすめします。
予算から配布数を決められますか?
できます。ご予算をお伝えいただければ、配布可能なエリアと部数をご提案します。1件あたりの目標獲得コストが決まっていれば、そこから逆算した設計もご相談いただけます。
効果測定の仕組みも作ってもらえますか?
反響の集計は行っておりません。ただしQRコードの配置や、エリアごとに版を分けた配布についてはご相談いただけます。集計の仕組みは、Web担当の方とご検討ください。
いつ配るのが効果的ですか?
業種と目的によります。飲食であれば週末前、学習塾であれば入塾時期の前など、狙う時期から逆算して設計します。ご相談ください。
1回で効果が出なければ意味がないですか?
業種によって反響までの期間が違います。リフォームや不動産では長期化しやすく、配布直後の判断は誤りやすくなります。集計期間を先に決めてご判断ください。
まとめ
反響率0.1%という数字だけでは、良かったのか悪かったのか分かりません。
見るべきは1件あたりの獲得コストです。配布にかかった費用を反響数で割れば、他の広告と同じ土俵で比べられます。
そして1件にいくらまでかけてよいかを、先に決めてください。客単価とリピート回数、粗利率から計算できます。初回の売上だけで見ると、成立する施策を過小評価します。
また測れない反響が相当数あります。チラシを見て検索した人、家族に見せた人、覚えていて後日来店した人。「何で知ったか」を必ず聞いてください。
最後に、チラシ配布が常に最適とは限りません。商圏が限られ、来店が前提で、1件の粗利が大きい業種ほど向いています。それぞれのCPAを出して、配分を判断してください。
ご予算から、配布エリアと部数を逆算します。
町丁目単位の指定、戸建てのみの配布、複数地域での同時配布に対応します。
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