集合住宅へのポスティング|投函の可否と、分譲・賃貸の違い

集合住宅へのポスティング|投函の可否と、分譲・賃貸の違い

集合住宅へのポスティングは、効率がよいと言われます。1つの建物に何十戸ものポストが集まっているのだから、当然そう見えます。

ただし前提があります。その建物に投函できるかどうかです。オートロックで入れない、管理規約で禁止されている、掲示で断られている。こうした物件は珍しくありません。戸数があっても、配れなければゼロです

この記事では、投函可否の見極め方と、分譲・賃貸で住民層がどう違うかを整理します。

この記事の結論

  • 集合住宅の効率のよさは、投函できる物件に限った話です
  • オートロック、管理規約、掲示。入れない物件は相応にあります
  • 発注時は「戸数」ではなく「投函できる戸数」で見積もる
  • 分譲と賃貸では住民層がまったく違います。同じ集合住宅として扱うと外します
  • 間取りと築年数から、狙う層をさらに絞り込めます

「効率がいい」は条件付きです

戸建てでは1軒ごとに玄関先まで歩きます。集合住宅なら、エントランスの集合ポストにまとめて投函できる。移動距離が短いぶん、同じ時間でより多くの戸数に届きます。ここまでは事実です

問題は、その集合ポストに近づけるかどうかです。近づけない建物では、戸数がいくらあっても配布数はゼロになります。集合住宅の効率は「入れる物件だけを数えたときの効率」だと理解しておいてください。

入れない物件があります

状況 内容 投函の可否
オートロック 集合ポストが施錠部の内側にある 入れません
オートロック 集合ポストが施錠部の外側にある 他の条件次第で可能
管理規約 チラシの投函を禁止している 入れません
掲示 「チラシお断り」の表示がある 入れません
管理人常駐 管理人が投函を断っている 入れません
戸別ポスト 各戸の玄関前にポストがある 建物の方針次第

オートロックは、ポストの位置で決まります

同じオートロック物件でも、集合ポストが施錠されたドアの外側にあれば投函できる場合があります。内側にあれば入れません。建物ごとに構造が違うため、外観だけでは判断できません

断られている物件を記録しているか

ここが業者選びの実質的な判断材料になります。禁止物件のリストを作成し、更新し、配布員に共有する仕組みがあるかどうか。この管理がないと、苦情はチラシに社名が書かれている依頼主に届きます

弊社では配布禁止エリアの管理体制を整え、配布員への教育とクレーム防止・緊急対応のマニュアルを備えています。

発注時は「投函できる戸数」で見積もる

地図上の建物の戸数を合計して部数を決めると、実際の配布数とずれます。想定より少ない配布数になり、残部が発生します。

発注の際は、次の点を確認してください。

  • 見積りの部数は、投函可能な戸数で算出されているか
  • 投函できなかった場合、その戸数はどう報告されるか
  • 残部が出たときの扱いはどうなるか

「配れませんでした」が事後に判明する状態を避けるのが目的です。エリア単位の配布実績が記録されていれば、どこに何枚入ったかを後から確認できます。

投函できる戸数で、お見積りします。

対象エリアをお伝えいただければ、実際に配布できる部数をご提示します。
町丁目単位での指定に対応しています。

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分譲と賃貸では、住民層がまったく違います

集合住宅をひとくくりにすると、ここで外します。

分譲マンション 賃貸集合住宅
居住年数 長い 短く、入れ替わりがある
住民の属性 持ち家層。世帯が中心 単身・若年層の比率が高い
投函の可否 管理規約で禁止されている物件が多い 物件により差が大きい
相性のよい商材 リフォーム、保険、学習塾、資産の相談 飲食のデリバリー、引越し、不用品回収、賃貸募集

分譲は、投函のハードルが高い

管理組合が明確に方針を定めている物件が多く、禁止されているケースの割合は賃貸より高くなります。住民層としては魅力的でも、そもそも入れないことが少なくありません。

持ち家層を狙うなら、集合住宅より戸建てのほうが確実に届きます。狙いたい層と、届く経路は別の話だという点に注意してください。

賃貸は、入れ替わりが機会になる

居住年数が短いということは、生活を新しく組み立てる人が常にいるということです。近所の飲食店、クリーニング、美容室、習い事。まだ行きつけが決まっていない層に届きます。

この層は、戸建て中心のエリアでは拾えません。賃貸集合住宅が集まる区画を選ぶ意味は、ここにあります

間取りと築年数で、さらに絞る

単身向けかファミリー向けか

ワンルーム中心の物件と、ファミリー向けの物件では、住んでいる人が違います。建物の外観、バルコニーの大きさ、自転車置き場の様子。現地を歩けば、ある程度は判別できます

子ども向けの商材をワンルーム物件に配っても届きません。逆に、単身者向けのサービスをファミリー物件に配るのも同じことです。

築年数から住民層を推測する

新しい分譲マンションには、購入したばかりの世帯が入居します。子育て世代が多く、住宅設備や教育関連の需要が生まれやすい時期です。

一方、築年数の経った分譲物件では、居住者の年齢層が上がっています。建物が古くなれば、住んでいる人も年を重ねます。この対応関係は、地区単位で見ると精度が上がります。

戸建てとどう使い分けるか

集合住宅 戸建て
配布単価 抑えやすい 上がりやすい
投函できない物件 相応にある 比較的少ない
外から読める情報 ほとんどない 多い(築年数・車・庭)
居住年数 賃貸は短い 長い傾向
向いている商材 入れ替わりを狙うもの、単身向け 持ち家層向け、住宅関連

どちらが優れているかではなく、狙う層がどちらに住んでいるかで選んでください。単価の安さで集合住宅を選んでも、狙う層がいなければ意味がありません。

両方に配る場合

同じ商圏で両方に配る場合も、内容を分けるという選択肢があります。賃貸向けと持ち家向けで、訴求すべき点が違うためです。配布エリアを町丁目単位で指定できるため、住宅の種別に応じた刷り分けにも対応できます。

よくある失敗

NG例1:戸数から部数を決める
投函できない物件があります。実際に配布できる戸数で見積もってください。

NG例2:分譲と賃貸を同じ扱いにする
居住年数も住民層も違います。狙う層に応じて、どちらを対象にするか決めてください。

NG例3:単価の安さだけで集合住宅を選ぶ
狙う層が住んでいなければ、安く配っても成果はゼロです。

NG例4:禁止物件の管理体制を確認しない
苦情は依頼主に届きます。仕組みとして持っているかを確認してください。

NG例5:間取りを考えずに配る
ワンルーム物件に子ども向けの商材を配っても届きません。物件の性格まで見てください。

よくあるご質問

オートロックの物件にも配れますか?

集合ポストの位置や建物の方針によります。投函できない物件は対象から外し、実際に配布できる戸数でお見積りします。

賃貸物件だけに絞れますか?

住宅の種別を踏まえたエリア設計に対応しています。ご希望の条件をお知らせください。

配布できなかった分はどうなりますか?

配布実績としてご報告します。残部の扱いについては、発注時にご相談のうえ決定します。

どこに何枚配ったか分かりますか?

GPSログ、エリア単位の配布実績、写真付きレポートでご確認いただけます。

戸建てと集合住宅で内容を変えられますか?

町丁目単位でエリアを指定できるため、住宅の種別に応じた刷り分けにも対応できます。

まとめ

集合住宅へのポスティングは、投函できる物件に限れば効率のよい手段です。ただし、オートロック、管理規約、掲示によって入れない物件は相応にあります。戸数ではなく、投函できる戸数で計画してください

そして、分譲と賃貸は別物です。持ち家層を狙うなら戸建て、入れ替わりのある層を狙うなら賃貸集合住宅。狙う人がどこに住んでいるかから逆算すると、判断がぶれません。

住宅の種別まで踏まえて、エリアを設計します。

狙いたい層と商圏をお伝えいただければ、投函できる部数とあわせてご提案します。

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