学習塾のチラシ|年3回のピークから逆算する配布計画と実績の書き方

学習塾のチラシ|年3回のピークから逆算する配布計画と実績の書き方

学習塾の入塾は、いつでも起きるわけではありません。学年暦に沿って、年に数回の山があります

新学期の前、夏期講習の前、冬期講習と受験期の前。この時期を外して配ると、同じチラシでも反応が変わります

この記事では、年間の配布計画の組み方と、学習塾に固有の注意点である合格実績の書き方を整理します。

この記事の結論

  • 入塾が動くのは年3回。そこから逆算して年間計画を組みます
  • ピークの4〜6週間前に届いていることが条件です
  • 合格実績の数え方は、社内で先に決めてください
  • 読むのは保護者、通うのは子ども。両方に向けて書きます
  • 商圏は通い続けられる距離。夜の帰宅路が判断材料になります

入塾が動く時期は、年に3回です

学年暦があるため、検討が始まる時期は決まっています。

ピーク 時期 配布の目安
新年度・新学期 2〜4月 1月中旬から
夏期講習 6〜7月 5月中旬から
冬期講習・受験直前 10〜12月 9月中旬から

ピークの4〜6週間前に届いていること

講習が始まってから配っても、すでに他塾に決まっています。保護者が比較検討を始める時期の、さらに手前に届いている必要があります。

印刷と配布の日数を考えると、その1〜2か月前には発注している計算になります。

成績が出た直後も動きます

定期テストや模試の結果が出た後は、検討が始まりやすいタイミングです。学校の定期テストの時期は地域でほぼ揃っているため、狙って配ることができます。

年間で組むと、判断が要らなくなります

ピークが決まっている以上、その都度「今回は配るか」と考える必要はありません。年間の計画を先に作ってください

3つのピークを年間カレンダーに置く
2〜4月、6〜7月、10〜12月。ここが目標地点です。
それぞれの4〜6週間前に配布日を置く
1月・5月・9月あたりが配布の中心になります。
年間の予算を3回に配分する
均等でなくて構いません。最も入塾が多い時期に厚く配分します。
各回の部数から、配布範囲を決める
広げるより、同じ範囲に繰り返すことを優先します。
回ごとの内容を変える
新年度は学年の切り替わり、夏は講習、冬は受験対策。訴求が変わります。

この形にしておけば、繁忙期に「配布の手配を忘れていた」という事態を避けられます。年末年始や年度替わりは、配布の依頼も集中する時期です。

合格実績の数え方を、先に決めてください

学習塾のチラシで最も注意が必要な部分です。「〇〇高校 合格」という表示は、数え方によって印象が大きく変わります

社内で、次を明確にしておいてください。

  • 在籍期間:どのくらい通った生徒を含めるか。講習のみの受講生を含めるか
  • 集計の範囲:この教室だけか、系列全体か
  • 集計の年度:直近1年か、累計か
  • 延べ人数か実人数か:1人が複数校に合格した場合の扱い

実態と異なる表示や、著しく優良と誤認させる表示は、景品表示法上の問題になり得ます。「系列全体の累計」を、その教室の実績のように見せる構成は避けてください

数え方を注記として小さく添えるだけで、誤認は防げます。個別の判断は、所管の窓口や専門家にご確認ください。

読むのは保護者、通うのは子ども

費用を負担し、判断するのは保護者です。しかし、実際に通うのは子どもです。本人が乗り気でなければ続きません

保護者が確認する項目

  • 月謝と、それ以外にかかる費用(教材費、講習費、模試代)
  • 1クラスの人数、または指導形態
  • 通塾の曜日と時間、終了時刻
  • 夜の帰宅路と安全
  • 振替の可否
  • 退塾の条件

とくに費用の総額と、終了時刻は必ず確認されます。月謝だけ書いて講習費が別だと、後から不信につながります。

終了時刻は、商圏を左右します

夜遅くまで授業がある場合、「帰り道が暗い」ことが入塾を断る理由になります。送迎が必要な距離かどうかで、保護者の判断が変わります。

この点は、配布範囲の設計にも関わってきます。遠い地区に配っても、夜の送迎を続けられる家庭は限られます

子どもに向けた面も作る

両面を使えるなら、片面を子ども向けにできます。教室の写真、講師の顔、実際の授業の様子。「行ってみたい」と思えるかどうかが、家庭内での話の進み方を変えます。

年間の配布計画から、ご提案します。

教室の場所と狙いたい学年をお伝えいただければ、時期と範囲を組み立てます。
町丁目単位での指定に対応しています。

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商圏は、通い続けられる距離

週に複数回、夜に通うことになります。1回来られる距離ではなく、続けられる距離で考えてください。

通学の手段 商圏の目安
徒歩 半径1km程度。小学生は特に狭くなります
自転車 半径2〜3km程度。夜の走行を考慮
保護者の送迎 車で10〜15分程度
公共交通 沿線上。乗り換えがあると続きにくい

学区ではなく、通える範囲で切る

「〇〇中学校の学区」で範囲を決めると、教室から遠い区画まで含まれます。学区は行政区分であって、通塾の可否とは一致しません

町丁目単位で指定できるため、教室からの距離に合わせた設計が可能です。

対象学年で、狙う地区が変わります

対象 選ぶ地区
小学生 分譲から10〜20年程度の住宅地
中学生 分譲から15〜25年程度の住宅地
高校生 分譲から20〜30年程度の住宅地

一斉に分譲された住宅地では、入居時期が近いぶん子どもの年齢も揃いやすくなります。狙う学年に応じて、地区の年代を選んでください。

入口は入塾ではなく、体験と説明会

いきなり入塾を決める家庭はほとんどありません。チラシの役割は、体験授業か説明会に来てもらうところまでです。

体験の情報を具体的に

  • 費用(無料か有料か)
  • 実施している日時、または申込方法
  • 持ち物
  • 保護者が同席できるか
  • その場で入塾を求められるかどうか

最後の項目が効きます。「体験のみでも構いません」と書かれているかどうかで、申し込みやすさが変わります。

行動は1つに絞る

電話、Web申込、来訪。全部並べると分散します。最も進んでほしいものを大きく置き、他は小さく添えてください

受付時間を明記する

塾の電話は、授業中につながらないことがあります。いつかけてよいかを時刻で書いてください。フォームを併記すれば、日中働いている保護者も連絡できます。

表示で注意すること

「成績が上がる」と断定しない

効果には個人差があります。断定的な表現や、誰にでも同じ結果が出るように読める書き方は避けてください

体験談を載せる場合

本人と保護者の許可を得てください。チラシは不特定多数の家庭に届きます。「塾内で掲示する」と説明して得た同意では足りません。

また、生徒が特定されない配慮も必要です。学校名と氏名を並べると、個人が判別できてしまいます

「地域No.1」には根拠が要ります

合格者数、生徒数、満足度。いずれも客観的な調査に基づかない順位表示は、問題になり得ます。何を基準にした1位かが示せないなら、書かないでください

キャンペーンの期限を守る

「今月中の入塾で入塾金無料」と書いたなら、翌月は適用しない。常に同じ条件を出していると、期限そのものが信用されなくなります

既存の生徒の家にも届きます

商圏が狭いため、通っている生徒の家にもチラシが入ります

「入塾金無料」を大きく出すと、既に払った保護者が不公平に感じます。この不満は、継続の判断に影響します

対処

  • 「新規の方へ」と明記する
  • 紹介特典や、継続生向けの案内も並べる
  • 値引きではなく、講習の内容や新設クラスの告知にする

最後の方法が最も安全です。新しい情報なら、既存の家庭にとっても読む価値があります

よくある失敗

NG例1:ピークに入ってから配る
すでに他塾に決まっています。4〜6週間前に届くよう逆算してください。

NG例2:合格実績の数え方を決めずに書く
在籍期間や集計範囲が曖昧だと、誤認を与える表示になり得ます。

NG例3:月謝だけを載せる
講習費や教材費が後から出ると、不信につながります。総額が見える形にしてください。

NG例4:学区で配布範囲を決める
学区は行政区分です。教室から通える距離で切ってください。

NG例5:終了時刻を書かない
保護者は夜の帰宅路を気にします。時刻と、送迎の要否を明記してください。

よくあるご質問

教室から通える範囲だけに配れますか?

可能です。町丁目単位でエリアを指定できるため、徒歩圏や送迎できる範囲に合わせた設計に対応しています。

対象学年に合わせて地区を選べますか?

住宅地の開発時期などから、対象年齢の子どもが多い傾向の地区を絞り込む形でご提案します。

年間の配布計画を相談できますか?

入塾時期を踏まえて、時期・範囲・部数の配分をご提案します。

どのエリアから反応があったか分かりますか?

エリア単位の配布実績が記録として残るため、問い合わせと照らし合わせて次回の配分を調整できます。

印刷から依頼できますか?

印刷から配布まで一括で対応できます。なお表示内容の適否については、所管の窓口へのご確認をお願いしています。

まとめ

学習塾の入塾は、年に3回の山に集中します。そのピークの4〜6週間前に届いていることが条件です。年間計画を先に組んでおけば、繁忙期に手配を忘れる事態も防げます。

そして、合格実績の数え方は社内で先に固めてください。在籍期間、集計範囲、延べか実人数か。ここが曖昧なまま刷ると、後から説明できません。注記を添えるだけで、誤認は防げます。

入塾時期から逆算して、配布日を決めます。

教室の場所と狙いたい学年をお伝えいただければ、年間の配布計画をご提案します。

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