チラシとWebの役割分担|同じことを書かないための設計

チラシにQRコードを載せ、Webへ誘導する。この形自体は多くの会社が取り入れています。ところが、飛んだ先に書いてあることがチラシとほぼ同じというケースが少なくありません。
これでは、わざわざ読み取った意味がありません。紙とWebで同じことを書くなら、片方は不要です。
この記事では、どの情報を紙に置き、どの情報をWebに置くかという分担の設計を解説します。
この記事の結論
- 紙は決めさせる、Webは調べさせる。役割が違います
- 紙面には判断に必要な最小限を、Webには検討に必要な詳細を置きます
- チラシから来た人にSEO対策は不要です。必要なのは着地専用のページ
- そのページには紙で省いた情報を置いてください
- 紙とWebで数字が食い違うと、そこで検討が止まります
記事の目次
紙とWebは、役割が違います
同じ情報を両方に載せるのは、紙面とページの両方を無駄にしています。分担を先に決めてください。
| 紙(チラシ) | Web | |
|---|---|---|
| 役割 | 気づかせる・判断させる | 確認させる・納得させる |
| 読まれる時間 | 数秒〜数十秒 | 数分 |
| 情報量 | 限られる | 制限がない |
| 更新 | できない | いつでもできる |
| 向いている内容 | 誰向けか、何を、いくら、どうする | 詳細条件、事例、よくある質問、地図 |
紙に載せるのは、判断に必要な最小限
受け取った人が「自分に関係あるか」「いくらか」「どうすればいいか」を判断できれば十分です。細かい条件や例外は、Web側に回してください。
Webに載せるのは、検討を進めるための詳細
料金の内訳、対応できないケース、実際の事例、所要時間、駐車場の場所。紙面に入りきらないものは、ここに置きます。
更新できるかどうかも判断材料
変わりやすい情報——在庫、空き状況、キャンペーンの残り期間——は、紙に刷ると変更できません。Web側に置いて、紙からは誘導するだけにしてください。
チラシから来た人に、SEO対策は関係ありません
ここは誤解されやすい点です。
検索して来た人と、チラシから来た人は別
SEO対策は、検索エンジン経由で来る人を増やすための施策です。チラシのQRコードを読み取った人は、検索していません。すでに自社にたどり着いているので、検索順位は関係がありません。
つまり、クロスメディアで必要なのはSEO記事ではなく、着地するためのページです。この2つを混同すると、労力の方向がずれます。
着地専用ページに置くもの
| 要素 | 理由 |
|---|---|
| チラシと同じ見出し・同じ写真 | 「同じものだ」と一目で分かる安心感 |
| 紙で省いた詳細 | 読み進めた人が知りたい情報 |
| 問い合わせフォーム | 電話できない時間帯の受け皿 |
| 地図・アクセス | 紙面では小さくなりがちな情報 |
| キャンペーンの期限 | 紙と一致していること |
1つ目が効きます。QRを読み取った先が見慣れないデザインだと、「違うページに来た」と感じて離脱します。チラシと同じ見出しが目に入れば、そのまま読み進められます。
ページは1枚でも構いません
「Webも整えないと」と考えると、サイト全体の作り直しに発展しがちです。そこまで必要ありません。
最低限、今回のチラシに対応する1ページがあれば機能します。
- チラシと同じ見出し
- 紙で省いた詳細(3〜5項目)
- 問い合わせフォームか、電話番号
- 地図
これだけで、QRコードを読み取った人の受け皿になります。配布のたびに新しいページを1枚作るという運用にすれば、負担も限られます。
配布と、Web側の整備をあわせてご相談いただけます。
ポスティングのほか、MEO対策にも対応しています。
商圏をお伝えいただければ、範囲と費用をご提案します。
受付 10:00〜20:00/年中無休
食い違いが、いちばん損をします
紙とWebで書いてある内容が違うと、受け取った人は判断を保留します。
ずれやすい箇所
- 料金(Webが古い価格のまま)
- 営業時間(変更後にWebを直していない)
- キャンペーンの期限
- サービス名や商品名の表記
- 電話番号(複数持っている場合)
どちらが正しいのか、受け取った人には分かりません。この時点で「管理が行き届いていない会社」という印象になります。
チラシを作るタイミングで、Web側も見直す
紙の原稿を確定させたら、同じ内容がWebに反映されているかを確認してください。刷ってから直すと、配布期間中ずっと食い違ったままになります。
どこからの反応か、分けて数える
紙とWebを併用すると、成果の出どころが分からなくなります。分けて測る仕組みを、印刷前に入れてください。
分け方
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| QRコードの遷移先を分ける | 配布回ごと、エリアごとにページを分ける |
| クーポン番号を分ける | 紙面に印字する番号を回ごとに変える |
| 問い合わせ時に聞く | 「どちらでご覧になりましたか」を聞き取る運用にする |
いずれも印刷の段階で決めるしかありません。配ってから「どこからの反応か分からない」となっても、後から追加できません。
配布実績と突き合わせる
どのエリアに何枚配ったかが分かって初めて、地区ごとの反応率を比較できます。エリア単位の配布実績が記録として残っていれば、次回の配分に反映できます。
進め方
この段階では、紙かWebかを分けません。まず全部出します。
「これがないと問い合わせできない」項目だけを残します。ここが紙面に載る内容です。
詳細条件、事例、よくある質問。紙で省いたものが、そのままページの中身になります。
チラシと同じ見出しを入れ、詳細を並べます。フォームと地図を忘れずに。
QRの遷移先、クーポン番号。刷る前に決めます。
エリア単位の配布実績と照らし合わせて、次回の判断材料にします。
よくある失敗
NG例1:紙とWebに同じことを書く
読み取った意味がありません。紙は判断、Webは詳細と分けてください。
NG例2:QRコードをトップページに飛ばす
チラシで見た内容を自分で探すことになり、離脱します。対応するページへ直接飛ばしてください。
NG例3:SEO記事を書こうとする
チラシから来た人は検索していません。必要なのは着地するページです。
NG例4:料金や期限が食い違ったまま配る
どちらが正しいか分からず、検討が止まります。刷る前にWeb側を直してください。
NG例5:測定の仕掛けを入れずに配る
紙とWebのどちらが効いたか分かりません。印刷前に決めてください。
よくあるご質問
QRコードをエリアごとに変えられますか?
可能です。町丁目単位でエリアを指定できるため、遷移先を分けた刷り分けに対応しています。
地図表示まわりの改善も依頼できますか?
MEO対策に対応しています。ポスティングとあわせてご相談いただけます。
どのエリアから反応があったか分かりますか?
エリア単位の配布実績が記録として残るため、反響と照らし合わせて次回の配分を調整できます。
印刷から依頼できますか?
印刷から配布まで一括で対応できます。QRコードの刷り分けについてもご相談ください。
配布前に何を準備すればよいか相談できますか?
着地先の確認事項を含めてご案内します。初めての配布でもお気軽にご相談ください。
まとめ
チラシとWebを組み合わせるとき、決めるべきはどちらに何を載せるかです。紙は判断させるため、Webは検討を進めるため。同じことを両方に書けば、片方が無駄になります。
そして、チラシから来た人にSEO対策は関係ありません。必要なのは、そのチラシに対応した1枚のページです。紙で省いた詳細を置き、数字を一致させ、測定の仕掛けを入れる。この3つで、組み合わせは機能します。