宅配・デリバリーのチラシ|配達圏に絞り、冷蔵庫に残す設計

宅配・デリバリーのチラシ|配達圏に絞り、冷蔵庫に残す設計

宅配ピザのチラシが、いまも各家庭のポストに入り続けているのには理由があります。デリバリーは、チラシと商売の形が最も噛み合っている業種だからです。

理由は2つ。ひとつは、配達できる範囲が地図上で決まっているため、配るべき範囲がそのまま確定していること。もうひとつは、デリバリーのチラシは捨てられずに保管されるという、他業種にはない性質です。

この記事では、この2つの特性を活かした配布の設計を解説します。

この記事の結論

  • 配布エリアは配達可能エリアと一致させる。配達圏外に配っても注文できません
  • デリバリーのチラシは保管される数少ない配布物。捨てられない形にする
  • 注文が動くのは雨天・週末・大型連休・イベント日。手元にある状態を作る
  • 電話番号とWeb注文の導線は見た瞬間に分かる大きさ
  • 世帯構成で注文内容が変わるため、エリアによって見せ方を変える余地があります

配布エリアは、配達エリアと一致させる

これほど配布範囲が明確な業種は、他にありません。配達できる範囲の地図が、そのまま配布指定になります

配達圏外に配る意味はありません

受け取った人が注文しようとして「エリア外です」と言われれば、その1枚は無駄になるだけでなく、印象も損ないます。市区町村単位で発注すると、この事故が起きます。町丁目単位まで絞り込み、配達圏の形に合わせてください。

配達圏の内側でも、優先順位があります

同じ配達圏内でも、店舗から近い区画ほど配達効率が良くなります。注文が集中したときに回しやすいのは近い側です。予算が限られるなら、店舗に近い区画から厚く配るのが合理的です。

集合住宅の比率も判断材料になります

集合住宅が集まる区画は、1回の配達で複数件をまとめやすく、配達効率が上がります。配布の効率と配達の効率が、同じ方向を向くという点は覚えておく価値があります。

保管されるチラシ、という特殊性

ほとんどのチラシは、その日のうちに処分されます。ところがデリバリーのチラシは違います。「今度使うかもしれない」と思われれば、引き出しや冷蔵庫に残ります

だから即効性で判断してはいけません

配布した週に注文がなくても、失敗とは限りません。数週間後、雨の日の夕方に、その1枚が思い出されることがあります。効果を測る期間は、他業種より長めに取ってください

保管されるかどうかで、設計が変わります

1回の告知として作るなら、期限のあるオファーを大きく出します。保管されることを狙うなら、メニュー表として機能する構成にする必要があります。両立は難しいので、どちらを狙うか決めてください。

残してもらうための工夫

保管を狙う場合、次のような要素が効きます。

  • 電話番号を大きく:手に取った瞬間に見えるサイズ
  • メニューと価格を一覧に:見返す価値がある情報を載せる
  • マグネットや切り取り部分:貼れる・保管できる形にする
  • 営業時間と定休日:注文しようとしたときに必要な情報
  • 配達可能エリアの明示:自分の家が入っているか確認できる

最後の項目は見落とされがちです。受け取った人が「うちは配達してもらえるのか」を判断できないと、注文の前に迷いが生じます

注文が動くタイミング

タイミング 状況
雨天・悪天候 外食や買い物を控える。天候は読めないため、常時手元にある状態が有利
週末の夕方 家族で食事をとる場面。金曜の夜も動きやすい
大型連休 在宅時間が長く、食事の準備を省きたい日が続く
年末年始 飲食店の休業が多く、選択肢が限られる
大きなイベント・試合の日 自宅で観戦しながら食事をとる場面

「その日に配る」より「その日に手元にある」

雨の日に配布するのは現実的ではありませんし、天候は事前に確定できません。狙うべきは、需要が動く日に手元に残っている状態です。だからこそ保管される設計が効いてきます。

需要期の手前に配る

年末年始や大型連休を狙うなら、その手前に届けてください。連休が始まってから配っても、すでに予定は決まっています

配達圏に合わせた配布エリアを、ご提案します。

配達可能な範囲をお伝えいただければ、その形に合わせて範囲を設計します。
町丁目単位での指定に対応しています。

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世帯構成で、見せ方を変える

同じ配達圏内でも、区画によって住んでいる人が違います。注文される内容も変わります。

区画の性格 想定される注文 見せ方
ファミリー向けの住宅地 大きいサイズ、セット、複数品 家族向けのセット価格を前面に
単身向けの集合住宅 1人前、少量、短時間で届く商品 少人数向けの価格帯を見せる
学生が多い区画 価格重視、まとめ注文 価格の分かりやすさを優先

すべてを1種類のチラシで賄う必要はありません。町丁目単位でエリアを指定できるため、区画によって刷り分けることも可能です。部数が確保できるなら、検討する価値があります。

Web注文への導線

紙のチラシから電話で注文する人もいれば、そこからWebやアプリに移る人もいます。一度アプリを入れてもらえれば、以降は継続的に接触できます

QRコードの飛び先を設計する

トップページではなく、注文ページやアプリのダウンロードページへ直接飛ばしてください。チラシで見たメニューを、訪問者が自分で探すことになると離脱します

エリアごとに分ける

QRコードの遷移先をエリアごとに変えておけば、どの区画から注文が入ったかを把握できます。エリア単位の配布実績と照らし合わせれば、次回の配分が決まります。

紙とアプリの役割を分ける

紙は「思い出してもらう」役割、アプリは「注文しやすくする」役割です。紙をやめてアプリだけにすると、まだアプリを入れていない世帯に届かなくなります。新規の入口としての紙は、役割が別にあります。

よくある失敗

NG例1:配達圏外に配る
注文しようとして断られると、印象も損ないます。配達可能な範囲の形に合わせてください。

NG例2:配布した週の注文数だけで判断する
デリバリーのチラシは保管されます。効果を測る期間は長めに取ってください。

NG例3:電話番号が小さい
保管されたチラシを手に取ったとき、すぐ見つからなければ他店に流れます。

NG例4:配達可能エリアを書かない
受け取った人が「うちは対象か」を判断できません。注文前の迷いになります。

NG例5:QRコードをトップページに飛ばす
見たメニューを自分で探すことになり、離脱します。注文ページへ直接飛ばしてください。

よくあるご質問

配達可能エリアに合わせて配れますか?

可能です。町丁目単位でエリアを指定できるため、配達範囲の形に合わせた設計に対応しています。

店舗に近い区画から厚く配れますか?

エリアごとの部数配分を調整できます。優先したい区画をお知らせください。

区画によってチラシを変えられますか?

エリアを分けた刷り分けに対応しています。部数の目安とあわせてご相談ください。

どのエリアから反応があったか分かりますか?

エリア単位の配布実績が記録として残るため、注文と照らし合わせて次回の配分を調整できます。

印刷から依頼できますか?

印刷から配布まで一括で対応できます。既にお持ちの印刷物を配布することも可能です。

まとめ

デリバリーは、配達できる範囲が地図上で決まっているという点で、配布の設計が最も明確な業種です。その範囲に、その形で配る。ここを外すと、注文できない人に配ることになります。

そして、保管されるという性質を活かしてください。配布した週の反応だけで判断せず、需要が動く日に手元に残っている状態を作る。電話番号を大きく、メニューを見返せる形に、配達可能エリアを明示する。この3つで、残る確率が変わります。

配達圏の形に合わせて、範囲を設計します。

配達可能エリアと優先したい区画をお伝えいただければ、部数の配分までご提案します。

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