飲食店のチラシ|混んでいる時間ではなく、空いている時間を埋める

飲食店の集客というと、来店数を増やすことを考えます。しかし金曜の夜が満席なら、そこにお客様を増やしても座れません。
売上が伸びる余地があるのは、席が空いている時間帯です。平日のランチ、平日の夜、雨の日、月曜日。どこが空いているかは店によって違います。
この記事では、空いている時間を埋めるという視点で、チラシの設計を整理します。
この記事の結論
- 満席の時間に集客しても、席がなければ帰られます
- まずどの時間帯が空いているかを数えてください
- クーポンは時間帯や曜日を限定すると、空きが埋まります
- 商圏は最も狭い業種のひとつ。徒歩圏が中心です
- 店内飲食のチラシは残りにくい。残す工夫が要ります
記事の目次
空いている時間から考えます
飲食店の売上は、席数と回転数で上限が決まります。ピーク時間に集客を増やしても、その分は取れません。
まず数えること
1〜2週間分でも傾向は見えます。レジの記録で足ります。
ここは集客の対象から外します。増やしても座れません。
ここが伸ばせる余地です。何席×何時間が空いているかを数えます。
平日のランチなら、近隣で働く人や在宅で過ごす人。時間帯によって対象が変わります。
時間帯限定の特典、その時間ならではの提供内容など。
「来店してください」ではなく「この時間に来てください」という設計にすると、埋めたい枠に人が入ります。
時間帯を限定したクーポン
空きを埋めるには、条件を絞ったほうが効きます。
| 空いている時間 | クーポンの条件例 |
|---|---|
| 平日のランチ | 平日11:00〜14:00限定 |
| 平日の夜 | 月〜木の18:00以降 |
| 開店直後・閉店前 | 17:00〜18:30の入店限定 |
| 特定の曜日 | 火曜日限定 |
| 雨の日 | 雨天の日にご来店の方へ |
全時間帯で使えるクーポンは、混雑時間に使われます
条件をつけないと、もともと来ていた時間に、割引だけが適用されます。売上は変わらず、利益だけが減る結果になります。
限定条件をつけることで、空いている時間に人を動かせます。同じ割引額でも、効果がまったく違います。
「雨の日」は使いやすい条件です
雨天は来客が落ちる店が多く、しかもいつ雨が降るかは読めません。期限を長めに設定しても、実際に使われる日は限られます。手元に残しておいてもらう理由にもなります。
既存のお客様にも届きます
飲食店の商圏は狭いため、常連の方の家にも必ずチラシが入ります。
「初回限定」を大きく出すと、通っている方が不公平に感じます。この不満は表明されず、来店頻度が下がる形で現れます。
対処としては、次のような方法があります。
- 初回限定ではなく、時間帯限定にする(誰でも使えるが、条件がある)
- 新メニューや季節の内容を載せる(既存客にとっての新情報)
- 営業時間や定休日の変更を知らせる
時間帯限定なら、新規にも既存にも使えます。しかも狙った枠が埋まります。この業種では、初回限定より合理的です。
商圏は、最も狭い業種のひとつです
店内飲食は、わざわざ遠くから行く商材ではありません。
| 店の性質 | 商圏の目安 |
|---|---|
| 日常使いの店 | 徒歩圏。半径500m〜1km程度 |
| 目的来店のある店 | やや広い。車で10分程度 |
| 駅前の店 | 通勤動線上。沿線の住宅地 |
| ロードサイド | 駐車場があることが前提 |
広く配ると、来られない人に配ることになります
市区町村単位で発注すると、徒歩では来られない範囲まで含まれます。町丁目単位で、実際に歩いて来られる範囲に絞ってください。
狭いぶん、繰り返せます
範囲が狭ければ、同じ予算で複数回配れます。飲食店は来店頻度が高い商材なので、繰り返し目に入るほうが効きます。
1回配って終わりより、月1回を3か月続けるほうが、その地域での認知は積み上がります。
歩いて来られる範囲で、エリアを設計します。
店舗の場所をお伝えいただければ、対象世帯数と費用をご提示します。
町丁目単位での指定に対応しています。
0120-107-209
受付 10:00〜20:00/年中無休
店内飲食のチラシは、残りにくい
デリバリーのチラシは冷蔵庫に貼られますが、店内飲食のチラシは、その日のうちに処分されることが多くなります。
残してもらう工夫
- 営業カレンダー:定休日が分かると、確認のために残されます
- 地図:初めて行く人には必要な情報です
- 切り取れるクーポン:財布に入れてもらえます
- 期限を長めに設定:すぐ使えない人も残しておけます
とくに1つ目が効きます。「あの店、月曜休みだったっけ」と確認する場面があるため、残す理由になります。
あるいは、残さなくてよい設計にする
逆の考え方もあります。「今週末まで」といった短い期限にして、その場で決めてもらう形です。
どちらを狙うかで、載せる内容が変わります。両方を同時に狙うと、どちらつかずになります。
写真は、実物と一致させてください
飲食店のチラシでは、料理の写真が中心になります。ここに落とし穴があります。
盛り付けが違うとクレームになります
撮影用に盛った写真と、実際に出てくる料理が違う。この差は、来店したお客様にはすぐ分かります。
期待を上回るのは良いことですが、下回ると再来店がなくなります。実際に提供している状態で撮ってください。
価格を明記する
写真の横に価格がないと、判断できません。「時価」「応相談」は、来店のハードルを上げます。
すべてのメニューを載せる必要はありません。代表的な数品と価格帯が分かれば十分です。
カラー印刷が前提です
料理の写真をモノクロにすると、訴求の中心が消えます。ここは印刷費を削る場所ではありません。予算を抑えるなら、判型を小さくするか、部数を分けてください。
表示で注意すること
食べ放題・飲み放題の条件
制限時間、対象メニュー、追加料金の有無。条件を小さく書いて金額だけ大きく出す構成は、表示上の問題になり得ます。
「地元の食材」と書く場合
産地や品目について、実態と異なる表示は問題になります。使用している時期が限られるなら、その旨を書いてください。
アレルギーに関する情報
チラシに詳細を載せるのは難しいため、「アレルギーについてはお問い合わせください」と一文添えるのが現実的です。
通常価格との対比
「通常1,500円が980円」といった表示は、その価格での提供実績がある場合に限られます。実態のない価格との比較は避けてください。
個別の判断については、所管の窓口や専門家にご確認ください。
配布の時期
| タイミング | 状況 |
|---|---|
| 週の後半(木・金) | 週末の予定が決まる前 |
| 給料日の後 | 外食の判断がしやすい時期 |
| 季節メニューの開始前 | 新しい理由ができる |
| 大型連休の前 | 家族での外食が増える |
| 新規開店の前後 | 存在を知ってもらう最初の機会 |
週末に来てほしいなら、木曜には届いていること
土曜の朝に投函しても、すでに予定が決まっていることが多くなります。予定が固まる前に届けてください。
投函の時刻は関係ありません
ポストに入れる方式なので、相手が在宅している必要はありません。「夕方に配れば見てもらえる」という設計は、ポスティングには当てはまりません。差が出るのは日単位です。
よくある失敗
NG例1:満席の時間帯に集客する
席がなければ帰られます。空いている時間から考えてください。
NG例2:条件なしのクーポンを配る
もともと来ていた時間に使われ、利益だけが減ります。時間帯や曜日を限定してください。
NG例3:来られない範囲まで配る
店内飲食の商圏は狭い業種です。歩いて来られる範囲に絞ってください。
NG例4:撮影用に盛った写真を使う
実物との差は来店時に分かります。再来店がなくなります。
NG例5:価格を書かない
判断できません。代表的な数品と価格帯を載せてください。
よくあるご質問
店舗から歩いて来られる範囲だけに配れますか?
可能です。町丁目単位でエリアを指定できるため、徒歩圏に合わせた設計に対応しています。
同じエリアに繰り返し配布できますか?
可能です。前回の配布実績をもとに、時期や範囲を調整したご提案ができます。
少ない部数から試せますか?
中小企業や地域店舗の小ロットのご依頼にも対応しています。想定部数をお知らせください。
どのエリアから反応があったか分かりますか?
エリア単位の配布実績が記録として残るため、来店と照らし合わせて次回の配分を調整できます。
印刷から依頼できますか?
印刷から配布まで一括で対応できます。切り取り線などの加工についてもご相談ください。
まとめ
飲食店の集客は、来店数を増やす施策ではなく空いている枠を埋める施策として設計してください。満席の時間に人が増えても、座れなければ売上にはなりません。
そのために効くのが、時間帯や曜日を限定したクーポンです。初回限定より使い勝手がよく、常連の方の目に触れても不公平になりません。そして商圏は狭く、繰り返す。ここが飲食店の基本形です。
埋めたい時間帯から、配布を設計します。
店舗の場所と狙いたい時間帯をお伝えいただければ、範囲と時期をご提案します。
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