チラシのQRコード|読み取られるサイズと、数年後に切れないURL

チラシにQRコードを載せる。いまではほとんどの印刷物に入っていますが、実際に読み取られているかは別の問題です。
小さすぎて認識されない、折り目にかかっている、リンク先が数年後に切れている。いずれも配ってから気づいても直せません。
この記事では、印刷物に載せるQRコードで実際につまずく点を整理します。とくに「数年後に切れないURLの作り方」は、紙が長く残る媒体だからこそ重要になります。
この記事の結論
- サイズは実際の印刷物で読み取り確認してから決めます
- コードの周囲に余白が必要です。詰めると読み取れません
- 折り目・断裁位置に重ならない配置にしてください
- 短縮URLサービスは終了するとリンクが切れます。自社ドメインが安全です
- QRを載せても電話番号は残してください。読み取らない人がいます
記事の目次
まず、実物で読み取り確認をしてください
QRコードの不具合は、印刷してから発覚します。画面上では問題なく見えても、印刷サイズでは読み取れないことがあります。
確認の手順
家庭用プリンタで構いません。原寸で印刷してください。
機種やカメラ性能によって読み取りやすさが変わります。最低2台は試してください。
手に持った状態、30cm程度離した状態。近づけないと読めないなら、大きくする必要があります。
室内の照明下、屋外。暗い場所でも読めるかを確認します。
読み取った先が、意図したページになっているか。スマートフォンで見て崩れていないか。
この5工程は、印刷を発注する前に済ませてください。刷り上がってから気づいても、直す方法がありません。
サイズと余白
大きさは、読み取り距離で決まります
一般的な目安として、チラシに載せる場合は2cm四方程度から検討されることが多くなります。ただし、これは絶対の基準ではありません。
URLが長いほどコードの模様は細かくなり、同じサイズでも読み取りにくくなります。短いURLのほうが、小さくても読めます。
周囲の余白が必要です
QRコードの四辺には、何も印刷しない余白が要ります。この余白がないと、コードの範囲を認識できません。
デザイン上、詰めたくなる部分ですが、ここを削ると読み取り率が落ちます。コードの周囲に、コード内の小さな四角数個分の余白を確保してください。
背景に重ねない
写真や柄の上にQRコードを置くと、境界が曖昧になります。白地の上に黒で印刷するのが最も確実です。
折り目と断裁位置を確認する
意外と多い失敗です。
- 折り加工がある場合:折り目の上にQRコードが来ると、折れ線で読み取れなくなります
- 紙の端に近い場合:断裁の誤差で余白が削られることがあります
- 切り取り線がある場合:クーポン部分を切り取ったとき、コードが分断されないか
デザインの段階で、折り位置と仕上がり線を入れたデータで確認してください。画面上のレイアウトだけでは気づけません。
数年後に切れないURLにする
ここが、紙媒体に固有の論点です。
チラシは長く残ります
冷蔵庫に貼られたチラシ、引き出しに入れられたクーポン。数か月後、場合によっては数年後に読み取られることがあります。
そのとき、リンク先が存在しなければ、その1枚は無駄になります。むしろ「この会社はもうないのか」という印象を与えます。
短縮URLサービスのリスク
URLを短くするサービスは便利ですが、そのサービス自体が終了すると、リンクは一斉に切れます。実際に終了したサービスもあります。
印刷物に載せる場合、この影響は取り返しがつきません。すでに配ったチラシを回収することはできないためです。
自社ドメインの短いURLを用意する
最も安全なのは、自社のドメインで短いURLを作ることです。たとえば「自社ドメイン + /lp」のような形にしておきます。
この形なら、ページの内容を変えても、URLはそのまま使い続けられます。キャンペーンが終わったら、そのURLを別のページに転送する運用もできます。
ページを削除しない
キャンペーンが終わったからといって、遷移先のページを削除しないでください。削除すると、そのチラシを持っている人が404に到達します。
終了した旨を表示するページに差し替えるか、現在のキャンペーンページへ転送してください。「終わりました。現在はこちら」と案内できれば、機会を拾えます。
QRコードの刷り分けにも対応しています。
エリアごと、配布回ごとに遷移先を分けた印刷が可能です。
印刷から配布まで一括でご相談いただけます。
0120-107-209
受付 10:00〜20:00/年中無休
読み取る理由を、横に書く
QRコードだけを置いても、読み取られません。「読み取ると何があるか」が分からないからです。
書き添える一文
| 効きにくい | 効きやすい |
|---|---|
| 詳しくはこちら | 料金表を見る |
| 公式サイトへ | 施工事例の写真を見る |
| QRコードからアクセス | 空き状況を確認して予約する |
| (何も書かない) | 3分でできる無料診断 |
その先に何があるかを具体的に書くだけで、読み取り率は変わります。抽象的な誘導では動きません。
紙に載せきれない情報を置く
QRコードが活きるのは、紙面に入らない情報がある場合です。
- 料金の詳細(品目別、条件別)
- 施工事例や作品の写真
- よくある質問
- 地図とアクセス
- 予約フォーム
逆に、チラシに書いてあることと同じ内容のページに飛ばすと、読み取った意味がありません。
電話番号は残してください
QRコードを載せたからといって、電話番号を小さくしないでください。
読み取らない人がいます
スマートフォンを持っていても、QRコードを使わない人は一定数います。使い慣れていない、その場でカメラを起動するのが面倒、という理由です。
紙のチラシを見て動く層には、電話のほうが早いという人が含まれます。両方を用意して、選んでもらってください。
受付時間を明記する
電話番号を載せるなら、いつかけてよいかを時刻で書いてください。「営業時間内」では判断できません。
装飾したQRコードの注意点
中央にロゴを入れたり、色を変えたりしたQRコードを見かけます。デザイン上は魅力的ですが、注意が必要です。
読み取り率が下がることがあります
QRコードには、汚れや欠損があっても読み取れる仕組みが備わっています。ただし、加工の度合いによっては、その許容範囲を超えます。
装飾する場合も、必ず実物で読み取り確認をしてください。画面上で読めても、印刷すると読めなくなることがあります。
色は、コントラストを保つ
明るい色のコードや、背景との明暗差が小さい配色は、読み取りにくくなります。迷ったら、白地に黒が最も確実です。
エリアごとに分けると、測定できます
QRコードの遷移先を分けておけば、どこからの反応かが判別できます。
分け方
| 分ける単位 | 分かること |
|---|---|
| 配布エリアごと | どの地区が効いたか |
| 配布回ごと | 何回目で反応が出たか |
| デザインごと | どちらの案が効いたか |
町丁目単位でエリアを指定できるため、遷移先を分けた刷り分けが可能です。エリア単位の配布実績と照らし合わせれば、地区ごとの反応率が出せます。
印刷前に決めるしかありません
刷ってから「どこからの反応か知りたい」と思っても、追加できません。発注の段階で決めておいてください。
よくある失敗
NG例1:実物で読み取り確認をしない
画面上では読めても、印刷サイズでは読めないことがあります。原寸で出力して試してください。
NG例2:周囲の余白を詰める
コードの範囲を認識できなくなります。四辺に余白を確保してください。
NG例3:折り目や断裁位置に重ねる
折れ線や断裁の誤差で読めなくなります。仕上がり線を入れたデータで確認してください。
NG例4:短縮URLサービスを使う
サービスが終了するとリンクが切れます。配ったチラシは回収できません。
NG例5:QRを載せて電話番号を小さくする
読み取らない人がいます。両方を用意して選んでもらってください。
よくあるご質問
QRコードをエリアごとに変えられますか?
可能です。町丁目単位でエリアを指定できるため、遷移先を分けた刷り分けに対応しています。
配布回ごとに分けることもできますか?
対応しています。何回目の配布からの反応かを判別できる形でご提案します。
どのエリアから反応があったか分かりますか?
エリア単位の配布実績が記録として残るため、アクセスと照らし合わせて次回の配分を調整できます。
印刷から依頼できますか?
印刷から配布まで一括で対応できます。QRコードの配置についてもご相談いただけます。
2パターン作ってエリアを分けて配れますか?
条件をそろえた比較配布が可能です。分け方からご相談ください。
まとめ
QRコードは載せれば効くものではありません。実物で読み取り確認をすること、余白を確保すること、折り目にかけないこと。この3つを守るだけで、読み取れないという事故は避けられます。
そして、紙は長く残ります。数年後に読み取られても切れないURLを用意してください。短縮URLサービスに依存せず、自社ドメインで作るのが最も安全です。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
刷り分けと配布設計、あわせてご提案します。
エリアごとの遷移先の分け方から、配布範囲の設計までご相談いただけます。
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