ポスターは貼る場所で決まる|掲示先の確保と、届く人数の限界

ポスターで最も難しいのは、デザインではありません。貼らせてもらえる場所を確保することです。
自分の店に貼っても、見るのは既に来店した人だけです。効果が出るのは、まだ自社を知らない人が集まる場所に掲示できたときです。
この記事では、掲示先の探し方と、ポスターで届く人数の限界について整理します。
この記事の結論
- 効果は掲示できた場所の数で決まります。デザインより先の問題です
- 自店に貼っても、来店済みの人にしか見えません
- 掲示先は公共施設・地域の掲示板・協力店が中心になります
- 屋外に貼る場合は屋外広告物の規制を受けます
- 1枚が届く人数は限られます。世帯数で母数を確保する手段とは別物です
記事の目次
貼る場所を確保できるかが、すべてです
ポスターは、掲示させてもらって初めて機能します。ここが他の広告と決定的に違う点です。
自店に貼っても、新規には届きません
店内や店頭に貼る場合、見るのはすでに来店した人です。既存客への案内としては有効ですが、新規の獲得にはつながりません。
「ポスターを作ったのに反応がない」という場合、貼っている場所が自店だけ、というケースが少なくありません。
掲示先の候補
| 掲示先 | 特徴 | 確認すること |
|---|---|---|
| 公民館・図書館などの公共施設 | 地域住民が訪れる | 掲示の申請方法、期間、規格 |
| 町内会・自治会の掲示板 | 地域に密着 | 役員への相談。商業広告の可否 |
| 商業施設の掲示スペース | 人通りが多い | 有料か無料か、空き状況 |
| 取引先・協力店 | 相互掲示ができる | 相手の店にとっての利点 |
| 医療機関・学校などの掲示板 | 目的が合えば掲示可 | 営利広告の扱い |
公共施設は、条件が決まっています
掲示の可否、サイズ、期間、申請の方法。施設ごとに規定があります。営利目的の広告を受け付けていない場合もあります。
作る前に確認してください。規格に合わないサイズで刷ると、貼れません。
掲示先の数を、先に数えてください
デザインを考える前に、次を確認してください。
- 何箇所に貼れそうか:候補を書き出す
- 各所の規格:サイズ、掲示期間、申請の要否
- それぞれ何人の目に触れるか:おおよその利用者数
3箇所しか確保できないなら、ポスターで届く人数はその3箇所の利用者に限られます。制作費に見合うかを、この段階で判断できます。
逆に、10箇所以上に貼れる見込みがあるなら、1枚あたりの制作費は下がり、到達も増えます。掲示先の確保が、そのまま費用対効果を決めます。
相互掲示という方法
掲示先を増やす現実的な手段です。
相手にとっての利点を用意する
「貼ってください」だけでは断られます。相手の店のポスターを自店に貼る、という交換なら成立しやすくなります。
商圏が重なり、かつ競合しない業種を探してください。美容室と飲食店、整体と学習塾など、顧客層が近く商材が違う組み合わせが向きます。
継続すると、関係が資産になります
一度きりではなく、季節ごとに掲示し合う関係になれば、掲示先が固定の資産になります。紹介につながることもあります。
屋外に貼る場合の規制
屋外に掲示するポスターは、屋外広告物にあたる場合があります。
自治体の条例を確認してください
屋外広告物法に基づき、各自治体が条例で基準を定めています。掲示できる区域、大きさ、数量が規定されている場合があります。
電柱や公共物への掲示
電柱、道路標識、ガードレール。これらに無断で貼ることは認められていません。撤去を求められるほか、地域での評判を損ないます。
他人の建物や塀
所有者の承諾が必要です。空き家や空きテナントも、所有者がいます。
基準は自治体ごとに異なります。掲示予定の場所を所管する窓口にご確認ください。
読ませる距離を決めてから作ります
ポスターは、掲示先によって見られる距離が変わります。
| 掲示場所 | 見る距離 | 設計 |
|---|---|---|
| 掲示板(立ち止まって見る) | 近い | 情報量を多くできる |
| 通路の壁(歩きながら) | 中程度 | 見出しと1つの要素に絞る |
| 屋外・遠景 | 遠い | 大きな文字を数語のみ |
立ち止まって見る場所なら、情報を載せられます
公民館の掲示板のように、立ち止まって読む場所では日時、場所、料金、申込方法まで載せられます。この場合、情報を削りすぎると不親切になります。
通り過ぎる場所なら、削ります
歩きながら見る場所では、読めるのは見出しだけです。詳細はQRコードで飛ばすほうが確実です。
掲示先ごとに変えられます
すべて同じデザインにする必要はありません。立ち止まる場所用と、通り過ぎる場所用で分けると、それぞれ機能します。
掲示先が確保できない場合は、直接届ける方法があります。
エリアを指定した配布なら、貼る場所の交渉は不要です。
商圏をお伝えいただければ、対象世帯数と費用をご提示します。
0120-107-209
受付 10:00〜20:00/年中無休
ポスターが向く用途
日時と場所が決まっているもの
イベント、説明会、セール、募集の締切。「いつ・どこで・何が」が明確なものは、ポスターと相性が良いです。
逆に、常時営業している店の一般的な案内は、ポスターで伝えても行動につながりにくくなります。期限があるほうが動きます。
すでに関心のある人が集まる場所
スポーツ施設に運動関連、公民館に地域の催し、病院に健康関連。掲示先とテーマが合っていると、読まれる確率が上がります。
掲示期間が確保できるもの
1〜2週間の掲示なら、その期間内に施設を訪れた人にしか届きません。長く貼れるほど、到達は増えます。
ポスターの限界:母数が小さい
ここは正直に押さえておいてください。
届く人数は、掲示先の利用者数まで
10箇所に貼っても、それぞれの施設を訪れる人しか見ません。掲示期間中の延べ利用者数が、届く人数の上限です。
一方、世帯に直接届ける方法なら、その地区の世帯数が母数になります。母数の考え方がまったく違います。
比較すると
| ポスター | ポスティング | |
|---|---|---|
| 届く人数 | 掲示先の利用者数 | 指定エリアの世帯数 |
| 場所の確保 | 交渉が必要 | 不要 |
| 手元に残るか | 残らない | 残る |
| 1件あたりの費用 | 掲示先の数に依存 | 部数で計算できる |
| 向いている用途 | 日時の決まった告知 | 新規の接点づくり |
掲示先が少ないなら、別の手段を
貼れる場所が数箇所しかない場合、制作費に見合う到達が得られません。その予算を配布に回すほうが、届く人数は多くなります。
逆に、掲示先が多く確保できる、あるいは無料で貼れる場所が多いなら、ポスターは費用対効果の高い手段になります。状況によって判断してください。
効果の測り方
掲示先ごとに分ける
QRコードの遷移先を掲示先ごとに変えれば、どの場所からの反応かが分かります。次回の掲示先選定に使えます。
掲示先を記録する
どこに何枚、いつからいつまで貼ったか。この記録がないと、比較ができません。
問い合わせ時に聞く
「何でお知りになりましたか」の選択肢に、ポスターを入れておいてください。入れていなければ、その分は「その他」に埋もれます。
作る前の手順
公共施設、掲示板、協力店。何箇所確保できそうかを数えます。
サイズ、掲示期間、申請の方法。営利広告の可否も含めて確認します。
立ち止まって読む場所か、通り過ぎる場所か。載せられる情報量が変わります。
掲示先の数だけ必要です。予備も見込んでください。
QRコードを分けておくと、どこからの反応か分かります。
放置すると、印象を損ないます。外す日も決めておきます。
よくある失敗
NG例1:デザインから考え始める
貼る場所が確保できなければ、届きません。掲示先の数を先に数えてください。
NG例2:自店にだけ貼る
来店済みの人にしか見えません。新規には届きません。
NG例3:規格を確認せずに印刷する
掲示板のサイズに合わないと貼れません。先に確認してください。
NG例4:電柱や公共物に無断で貼る
認められていません。地域での評判も損ないます。
NG例5:掲示期間が終わっても放置する
古い告知が貼られたままだと、管理されていない印象になります。
よくあるご質問
貼る場所が確保できません
エリアを指定した配布であれば、掲示先の交渉は不要です。世帯に直接届けられます。
配布エリアはどこまで細かく指定できますか?
町丁目単位まで指定できます。商圏の形に合わせた範囲設計が可能です。
少ない部数から試せますか?
中小企業や地域店舗の小ロットのご依頼にも対応しています。想定部数をお知らせください。
どのエリアから反応があったか分かりますか?
エリア単位の配布実績が記録として残るため、反響と照らし合わせて次回の配分を調整できます。
印刷から依頼できますか?
チラシについては、印刷から配布まで一括で対応できます。
まとめ
ポスターの効果は、掲示できた場所の数で決まります。デザインを考える前に、何箇所に貼れるかを数えてください。自店にだけ貼っても、来店済みの人にしか届きません。
そして、届く人数は掲示先の利用者数が上限です。数箇所しか確保できないなら、制作費に見合う到達が得られません。その場合は、世帯数で母数が決まる配布のほうが確実です。
屋外に掲示する場合は、自治体の屋外広告物の基準もご確認ください。