チラシに顔写真を載せるべきか|効く業種と、載せる前の確認事項

チラシに担当者の顔写真を載せる。効果があると言われますが、すべての商材で同じように効くわけではありません。
顔を出すことが強く効くのは、その人が自宅に上がる商材です。逆に、誰が対応するかが関係ない商材では、紙面を占有するだけになります。
この記事では、顔写真が効く条件と、載せる前に決めておくべきことを整理します。
この記事の結論
- 顔写真が効くのはその人が自宅や敷地に入る商材です
- 「誰が来るか分かる」ことが、不安を減らす材料になります
- 載せた人が実際に対応してください。別の人が行くと逆効果です
- 本人の許可と、退職時の差し替え計画を決めてから載せます
- 業種によっては経歴や肩書きを書けません
記事の目次
顔写真が効く条件
判断の基準は、業種名ではなくその人が物理的にどこまで入るかです。
| 関わり方 | 顔写真の効き方 | 該当する商材 |
|---|---|---|
| 自宅の中に入る | 強く効く | リフォーム、修理、清掃、家庭教師、訪問介護 |
| 敷地に入る | 効く | 外壁塗装、庭木の手入れ、不動産の査定 |
| 継続して会う | 効く | 学習塾、習い事、整体、美容 |
| 店舗で一度会う | 限定的 | 飲食、小売 |
| 会わない | ほぼ効かない | デリバリー、通信販売 |
不安を減らすことが本質です
自宅に他人を入れることに、抵抗を感じる人は少なくありません。とくに一人暮らしや、高齢の方がいる世帯では顕著です。
顔写真は、この不安に対する答えになります。「この人が来る」と分かっていれば、問い合わせのハードルが下がります。好感度を上げるためではなく、不安を減らすために載せると考えてください。
大手が真似できない要素です
規模の大きい会社ほど、担当者は異動や交代があります。「毎回この人が来ます」と書けるのは、地域の事業者だからこそです。
設備や価格で差をつけられない場合でも、ここは差になります。
載せる前に決めておくこと
顔写真は、一度載せると簡単には変えられません。刷り直しが発生するためです。次の3点を先に決めてください。
① 本人の許可を取る
チラシは不特定多数の家庭に届きます。「社内で使う」と説明して撮った写真を、配布物に流用することはできません。
用途、配布範囲、掲載期間を伝えたうえで、書面で許可を得ておくのが安全です。とくに従業員の場合、断りにくい立場にあることに配慮してください。
② 退職・異動したときの扱いを決める
載せた人が辞めた場合、そのチラシは使えなくなります。在庫が残っていれば、そのまま損失です。
次のどちらかを先に決めておいてください。
- 代表者の顔にする:交代の可能性が低い人を載せる
- 少部数ずつ刷る:差し替えが発生しても損失を抑えられる
担当者の顔を大きく載せるなら、刷る部数を抑えて、回数を分けるほうが安全です。
③ 実際にその人が対応できるか確認する
これが最も重要です。顔写真を見て問い合わせた人に、別の人が対応すると、かえって信頼を損ないます。
「〇〇が伺います」と書くなら、実際にその人が行く体制が必要です。複数人で回している場合は、「スタッフ全員の顔を載せる」ほうが実態に合います。
書かないほうがよいこと
顔写真とセットで、自己紹介を長く書きたくなりますが、次の点に注意してください。
- 私生活の情報:家族構成、趣味、出身地。読み手には判断材料になりません
- 過度に親しげな表現:初対面の相手への文章として不自然になります
- 抽象的な意気込み:「誠心誠意」「全力で」は、誰でも書けます
書くべきなのは、読み手が判断に使える事実です。この地域での年数、対応できる範囲、資格。人柄は文章で主張するものではなく、対応で伝わるものと考えてください。
印刷から配布まで、まとめてご相談ください。
少部数ずつ分けて配る計画も含めて、ご提案できます。
「この予算でどこまでできるか」からお気軽にどうぞ。
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受付 10:00〜20:00/年中無休
業種によっては、書けない項目があります
顔写真とあわせて経歴や肩書きを載せたくなりますが、広告が法令で制限されている業種があります。
整骨院・接骨院・鍼灸院
柔道整復師法・あはき法により、広告できる事項が限定列挙されています。施術者の経歴、技能、得意分野、院長といった肩書きは、いずれも認められていません。
施術中の写真やイラストも、過去の指導事例で挙げられています。他業種のチラシを参考にすると、そのまま違反につながります。
医療機関
医療法および医療広告ガイドラインの対象になります。記載できる内容に制限があるため、確認が必要です。
保険代理店
商品に踏み込む内容は募集文書として扱われ、所属保険会社の確認が求められる運用が一般的です。
いずれも個別の判断は、所管の窓口や専門家にご確認ください。
写真の撮り方
スマートフォンでも構いませんが、次の点は守ってください。
| 項目 | 推奨 | 避けたいこと |
|---|---|---|
| 明るさ | 自然光の入る明るい場所 | 暗い室内。印刷でさらに沈みます |
| 背景 | 店舗や作業現場。無地でも可 | 生活感のある雑然とした場所 |
| 服装 | 実際に訪問するときの格好 | 普段と違う服装。来訪時に印象が変わります |
| 表情 | 自然な表情 | 硬すぎる、作りすぎている |
| 解像度 | 撮影した元データ | ウェブ用に縮小した画像。印刷で粗くなります |
服装は、実際に訪問するときのもので
見落とされやすい点です。チラシではスーツ、実際に来たのは作業着では、印象が変わります。逆も同じです。
写真は「この人が、この格好で来る」という予告です。実態と合わせてください。
複数人を載せる場合
全員を同じ条件で撮ってください。1人だけ背景や明るさが違うと、その人だけ後から追加したように見えます。
顔写真を載せない選択もあります
効かない商材で無理に載せる必要はありません。紙面には限りがあります。
代わりに置けるもの
- 実際の店舗や作業の写真:どんな場所か、何をするかが伝わります
- 施工前後の写真:結果が判断材料になる商材では、こちらが優先です
- この地域での年数:数字は具体性を上げます
顔写真は手段のひとつです。「不安を減らす」という目的が果たせるなら、別の要素でも構いません。
店舗の外観写真は、多くの業種で効きます
初めて行く場所では、建物が分かるだけで来店のハードルが下がります。駐車場が写っていれば、車で来る人の不安も減ります。顔写真より優先度が高い場合があります。
効果を確認する
2パターンで比べる
顔写真の有無で反応が変わるかは、実際に試すのが確実です。性質の近い2つの地区に、載せた版と載せない版を配ります。
変えるのは1つだけ
写真を追加すると、レイアウトも変わりがちです。他の要素はできるだけそろえてください。同時に複数を変えると、原因が特定できません。
判別できる仕掛けを入れる
クーポン番号やQRコードの遷移先を分けておけば、どちらからの反応かが分かります。エリア単位の配布実績と照らし合わせれば、地区ごとの比較もできます。印刷の段階で決めておいてください。
よくある失敗
NG例1:効かない商材で紙面を使う
会わない商材では、顔写真は判断材料になりません。店舗の写真や実績に置き換えてください。
NG例2:載せた人と、実際に行く人が違う
かえって信頼を損ないます。体制に合わない場合は、全員を載せるか、載せない選択をしてください。
NG例3:許可を取らずに従業員の写真を使う
チラシは不特定多数に届きます。用途を伝えたうえで、書面で許可を得てください。
NG例4:大量に刷ってから退職される
在庫がそのまま損失になります。担当者を載せるなら、少部数ずつ刷ってください。
NG例5:業種の広告規制を確認しない
整骨院・鍼灸院では、経歴や肩書きの記載が認められていません。
よくあるご質問
少部数から依頼できますか?
中小企業や地域店舗の小ロットのご依頼にも対応しています。回数を分けた配布計画もご相談いただけます。
2パターン作ってエリアを分けて配れますか?
町丁目単位でエリアを指定できるため、条件をそろえた比較配布が可能です。
印刷から依頼できますか?
印刷から配布まで一括で対応できます。既にお持ちの印刷物を配布することも可能です。
どのエリアが効いたか分かりますか?
エリア単位の配布実績が記録として残るため、反響と照らし合わせて比較できます。
同じエリアに繰り返し配布できますか?
可能です。前回の配布実績をもとに、時期や範囲を調整したご提案ができます。
まとめ
顔写真が効くのは、その人が自宅や敷地に入る商材です。目的は好感度ではなく、不安を減らすこと。会わない商材では、紙面を占有するだけになります。
載せる場合は、本人の許可、退職時の差し替え計画、そして実際にその人が対応できる体制。この3つを先に決めてください。とくに最後の点を外すと、信頼を得るための施策で信頼を失うことになります。