チラシのキャッチコピー|主語を自社から読み手に変える

「地域No.1の実績」「高品質なサービスをご提供」「お客様第一主義」。チラシの上部でよく見る言葉です。
これらに共通するのは、主語が自社になっていることです。受け取った人は、知らない会社の自己紹介を読む理由がありません。だから止まりません。
この記事では、主語を読み手に移す方法と、使わないほうがよい言葉を整理します。
この記事の結論
- 主語を自社から読み手に変えるだけで、止まる確率が変わります
- 読み手が「これは自分のことだ」と気づく状況を書いてください
- 抽象的な形容詞より、具体的な状況・数字・地名が効きます
- 「高品質」「充実」「安心」など、どの会社も書ける言葉は差になりません
- 2案以上作って、エリアを分けて比べるのが確実です
記事の目次
主語を、自社から読み手へ
キャッチコピーで最も多い失敗が、自社を主語にすることです。
| 主語が自社(伝わりにくい) | 主語が読み手(止まりやすい) |
|---|---|
| 創業30年の確かな技術 | 築30年、そろそろ気になる屋根のこと |
| 幅広いメニューをご用意 | 今日の夕飯、決まっていますか |
| 丁寧な指導が自慢の教室 | テストの点が伸び悩んでいませんか |
| 地域密着で安心のサポート | 〇〇町から車で5分。すぐ伺えます |
受け取った人は、自分に関係あるかだけを見ています
数秒のあいだに判断されるのは、「これは自分に関係があるか」の一点です。会社の姿勢や実績は、関係があると分かった後に読まれるものです。順番が逆になっています。
「〜ませんか」で始めると、主語が移ります
簡単な方法として、読み手への問いかけの形にするやり方があります。「〜でお困りではありませんか」は使い古されていますが、構造としては正しい。問題は形式ではなく、その後に続く内容が具体的かどうかです。
抽象を、具体に置き換える
同じことを言っていても、具体的なほうが止まります。
| 抽象的 | 具体的 |
|---|---|
| 住まいのお悩みに | 雨のあと、天井にシミが出ていませんか |
| お子様の学習をサポート | 宿題に2時間かかっていませんか |
| 体の不調でお困りの方へ | 朝、起き上がるのがつらくありませんか |
| すぐに対応します | お電話から30分以内に伺います |
具体的にすると、対象が狭くなります
これを避けようとして抽象的な表現を選ぶ方が多いのですが、逆効果です。全員に向けた言葉は、誰も自分のことだと思いません。
該当する人が10人に1人でも、その1人が確実に止まるほうが結果につながります。9人は元々顧客になりません。
数字を入れる
「30分以内」「築15年以上」「3日で完了」。数字は具体性を一気に上げます。書ける数字があるなら、抽象的な形容詞より優先してください。
ただし、その数字は守れるものにしてください。「30分以内」と書いて2時間かかれば、来店時の不信になります。
地名を入れる
ポスティングならではの方法です。配布エリアが確定しているため、紙面に地域名を入れられます。
「自分の町のこと」になる
「〇〇町にお住まいの方へ」と書かれていれば、その町の住民は自分向けだと認識します。全国どこでも通用する言葉より、確実に目が留まります。
エリアごとに刷り分ける
町丁目単位で配布範囲を指定できるため、地域名を変えた刷り分けが可能です。部数が確保できるなら、検討する価値があります。
距離や目印を書く
「〇〇小学校の隣」「〇〇交差点から2分」。地元の人にしか分からない目印は、住所より確実に伝わります。所在地の説明としても機能します。
作る手順
いきなり言葉を考えると、抽象的なものになりがちです。次の順で進めてください。
- 読み手の状況を1文で書く:「築25年の家に住み、屋根の傷みが気になっている」
- その人が使う言葉に置き換える:業界用語ではなく、日常の言葉で
- 具体的な要素を1つ足す:数字、地名、季節のどれか
- 一息で読める長さに削る:声に出して読み、息が続くか確認
1番目が最も重要です。ここが「住まいにお困りの方」のままだと、何を足しても抽象的なままになります。
エリアごとの刷り分けにも対応しています。
町丁目単位で配布範囲を指定できるため、地域名を入れた文言も使えます。
印刷から配布まで一括でご相談いただけます。
受付 10:00〜20:00/年中無休
使わないほうがよい言葉
どの会社も書ける言葉は、書いても差になりません。
| 避けたい言葉 | 理由 | 置き換え |
|---|---|---|
| 高品質・高機能 | 基準がなく、誰でも書ける | 具体的な仕様や条件 |
| 安心・信頼 | 言った側が決めることではない | 年数、対応実績、保証内容 |
| 充実のサービス | 何が充実しているか分からない | 含まれる内容を列挙 |
| お客様第一 | 当然のことで、差にならない | 具体的な対応方針 |
| 地域密着 | 同業者のほぼ全員が書いている | 距離、営業年数、対応時間 |
| 丁寧な対応 | 基準が示せない | 所要時間、説明の有無など |
「No.1」「最高」には裏付けが要ります
「地域No.1」「業界最安値」といった表現は、客観的な調査に基づいていない場合、表示上の問題になり得ます。何を基準にした1位なのか、いつの時点か、調査主体はどこか。これらが示せないなら避けてください。
年齢や属性で決めつけない
「主婦の方へ」「シニアの皆様へ」といった呼びかけは、該当しない人を除外するだけでなく、当事者から反発を受けることもあります。状況で呼びかけるほうが安全です。「家事の合間に」「時間に余裕ができた方へ」など。
長さの目安
「何文字がよい」という決まった答えはありません。判断基準は文字数ではなく、次の2点です。
一息で読めるか
声に出して読んでみてください。途中で息継ぎが必要なら長すぎます。紙面では一瞬で目に入る必要があるため、読点で区切られた長い文は向きません。
離れて見て読めるか
文字数を増やすと、その分だけ文字サイズが小さくなります。腕を伸ばした距離で読めなければ、意味がありません。長さと大きさは連動しています。
2行に分けるという方法
どうしても情報を入れたい場合、1行を大きく、2行目を小さくするという構成があります。1行目で止めさせ、2行目で補うという役割分担です。
2案作って、比べる
どの言葉が効くかは、商材とエリアによって変わります。一般論で決めるより、実際に試すほうが確実です。
似た案を2つ作っても差が出ません。「問題提起型」と「オファー型」など、構造から変えます。
住宅の種別や築年数が似ている区画にします。片方が住宅地、片方が商業地では比較になりません。
デザイン、色、オファー、配布時期。変えるのは1要素だけです。
クーポン番号やQRコードの遷移先を分けます。印刷前に決めてください。
どちらのエリアに何枚配ったかが分かって初めて、反応率を比べられます。
町丁目単位でエリアを指定できるため、条件をそろえた比較配布が可能です。
よくある失敗
NG例1:自社を主語にする
知らない会社の自己紹介は読まれません。読み手の状況を主語にしてください。
NG例2:対象を広げようとして抽象的にする
全員に向けた言葉は、誰も自分のことだと思いません。狭くしてください。
NG例3:どの会社も書ける言葉を使う
「高品質」「安心」「地域密着」。差になりません。具体的な条件に置き換えてください。
NG例4:裏付けのない「No.1」を書く
調査の根拠が示せない場合、表示上の問題になり得ます。
NG例5:1案だけ作って配る
効くかどうかは試さないと分かりません。2案でエリアを分けて比べてください。
よくあるご質問
エリアごとに地域名を入れた刷り分けはできますか?
可能です。町丁目単位で配布範囲を確定できるため、地域名を変えた印刷にも対応しています。
2パターン作ってエリアを分けて配れますか?
条件をそろえた比較配布が可能です。エリアの分け方からご相談いただけます。
どのエリアが効いたか分かりますか?
エリア単位の配布実績が記録として残るため、反響と照らし合わせて比較できます。
印刷から依頼できますか?
印刷から配布まで一括で対応できます。既にお持ちの印刷物を配布することも可能です。
少ない部数から試せますか?
中小企業や地域店舗の小ロットのご依頼にも対応しています。想定部数をお知らせください。
まとめ
キャッチコピーで最初に見直すべきは、主語です。自社の紹介から、読み手の状況へ。これだけで、目が留まる確率が変わります。
そのうえで、抽象を具体に置き換えてください。数字、地名、季節。対象が狭くなることを恐れないことが要点です。そして2案作り、エリアを分けて比べる。一般論で決めるより確実です。