ポスティングとリスティング広告の違い|探している人と、まだ探していない人

リスティング広告は、検索した人に広告を表示する仕組みです。つまり、検索された分しか出せません。
ここが、ポスティングとの決定的な違いです。「近所の整体を探そう」と思った人には届きますが、まだ探していない人には、そもそも表示される機会がありません。
この記事では、両者を「需要が表に出ているかどうか」という軸で整理します。そのうえで、地域商圏の事業者が見落としがちな検索母数の問題にも触れます。
この記事の結論
- リスティング広告はすでに探している人に、ポスティングはまだ探していない人に届きます
- 狭い商圏ではそもそも検索している人の数が少ないことがあります
- 費用の仕組みが違います。入札型と、部数に応じた固定型
- 競合が増えるとリスティングの単価は上がります。ポスティングは影響を受けません
- 紙で名前を知ってもらえば、社名での検索が生まれます。この経路が最も安く済みます
記事の目次
需要が表に出ているかどうか
両者の違いは、この一点に集約されます。
| リスティング広告 | ポスティング | |
|---|---|---|
| 届く相手 | そのキーワードで検索した人 | 指定エリアの全世帯 |
| 相手の状態 | すでに必要性を認識している | まだ意識していない場合も含む |
| タイミング | 相手が決める | こちらが決める |
| 母数の上限 | 検索された回数まで | 配布した世帯数まで |
| 費用の発生 | クリックされたとき | 配布したとき |
「探している人」は、すでに競合も見ています
検索する人は、複数の候補を比べます。検索結果には他社も並んでいます。その中から選ばれる必要があるため、価格や実績で比較されやすい環境です。
一方、ポスティングで届いたチラシは、その瞬間に他社と並んでいません。比較される前に、単独で読まれる機会があります。
需要が生まれる前に接触できるのが紙の役割
外壁の劣化、子どもの進学、体の不調。本人が「そろそろ何とかしないと」と思う前の段階では、検索は発生しません。この時期に名前を知ってもらえるのが、ポスティングの位置づけです。
狭い商圏では、検索母数が足りないことがあります
ここは見落とされやすい点です。
地域を絞るほど、検索数は減ります
「整体」という語で検索する人は全国に多数いますが、「〇〇町 整体」で検索する人は限られます。地域を絞った配信設定にすればするほど、広告が表示される機会は減ります。
人口の少ない地域、特定の町丁目を商圏とする店舗では、月間の検索数がごくわずかということもあり得ます。予算を用意しても、消化しきれません。
一方、世帯数は減りません
その地域に何世帯あるかは、検索の有無に関係なく決まっています。ポスティングの母数は、検索行動に左右されません。狭い商圏ほど、この差が効いてきます。
自社の商圏で、検索されているか
リスティング広告を検討するなら、まず確認してください。
- 自社の商圏を含むキーワードで、月にどれくらい検索されているか
- その数は、必要な問い合わせ件数に対して十分か
- 同じキーワードに、何社が広告を出しているか
検索数が少ない場合、リスティング広告だけでは件数が積み上がりません。母数そのものを作りにいく必要があります。
費用の仕組みが違います
| リスティング広告 | ポスティング | |
|---|---|---|
| 課金の単位 | クリックされるごと | 配布した部数 |
| 単価の決まり方 | 入札。競合が増えると上がる | 部数・エリア・仕様で決まる |
| 費用の予測 | 変動する | 発注時点で確定する |
| 止めたとき | すぐ表示されなくなる | 配ったものは残る |
競合が増えると、単価が上がります
同じキーワードを狙う会社が増えれば、入札の競り合いになります。自社が何もしなくても、費用が上がることがあります。とくに繁忙期は、同業者が一斉に出稿するため単価が跳ねやすくなります。
ポスティングの費用は、競合の動向で変わりません。年間の予算を立てやすいのは、こちらです。
止めた瞬間に消えるか、残るか
リスティング広告は、予算が尽きれば表示されなくなります。翌日には、何も残りません。ポスティングは、配ったチラシが手元に残ります。数週間後に見返されることもあります。
紙が検索を生む、という関係
両者は対立するものではありません。順番でつながります。
社名で検索されるのが、最も安い
チラシで名前を知った人は、後日「〇〇 〇〇市」と社名で検索します。この検索には、他社の広告はほとんど出てきません。競合と並ばず、そのまま自社の情報にたどり着きます。
一般的なキーワードで競り合うより、社名を覚えてもらって指名で検索してもらうほうが、結果的に費用は抑えられます。
だから着地先を整えておく
検索された先に情報がなければ、そこで止まります。営業時間、写真、地図の位置、口コミ。チラシを配る前に確認しておいてください。
弊社ではMEO対策にも対応しています。ポスティングで名前を届け、検索された先を整える。この2つはセットで機能します。
配布と、検索された先の整備を、あわせてご相談いただけます。
ポスティングとMEO対策の両方に対応しています。
商圏をお伝えいただければ、範囲と費用をご提案します。
受付 10:00〜20:00/年中無休
どちらを選ぶかの判断
リスティング広告が向いている場合
- 商圏が広く、検索数が十分にある
- すぐに問い合わせがほしい(緊急性のある商材)
- キーワードが明確で、競合が少ない
- 運用に手をかけられる人がいる
ポスティングが向いている場合
- 商圏が狭く、検索数が限られる
- まだ地域で名前が知られていない
- 検討期間が長い商材(住宅、教育、保険など)
- デジタルに接触しにくい層が顧客に含まれる
- 予算を確定させたい
両方使う場合の順番
予算が限られているなら、まず紙で名前を届け、指名検索が発生する状態を作るのが順序として合理的です。その後、必要に応じて検索広告を足していく。
逆に、すでに検索需要がある商材で、すぐ件数がほしいなら、リスティングから始めるのも選択肢です。商材と商圏によって答えが変わります。
効果の測り方が違います
リスティングは数値が細かく出ます
表示回数、クリック数、そこからの申込み。数値が細かく取れるのは、この手法の利点です。
ポスティングは、仕掛けを入れて測ります
クーポン番号、専用の電話番号、QRコードの遷移先。エリアごと・配布回ごとに分けておけば、どこが効いたかを判別できます。エリア単位の配布実績と照らし合わせれば、地区ごとの反応も比べられます。
ただし、この仕掛けは印刷の段階で入れるしかありません。刷ってからでは測れなくなります。
よくある失敗
NG例1:検索数を確認せずにリスティングを始める
狭い商圏では、表示される機会が限られます。予算を用意しても消化しきれません。
NG例2:紙をやめて全額をリスティングに移す
まだ探していない層に届かなくなります。需要が生まれる前の接触が失われます。
NG例3:着地先を整えずに配る
チラシで名前を知った人が検索しても、情報がなければそこで止まります。
NG例4:測定の仕掛けを入れずに配る
どの配布から反応があったか分かりません。印刷前に決めてください。
NG例5:単価だけで比較する
クリック単価と配布単価は、そもそも数えているものが違います。1件の獲得にかかった費用で比べてください。
よくあるご質問
検索された先の整備も依頼できますか?
MEO対策に対応しています。ポスティングとあわせてご相談いただけます。
配布エリアはどこまで細かく指定できますか?
町丁目単位まで指定できます。GISを用いて設計するため、商圏に合わせた切り方が可能です。
QRコードをエリアごとに変えられますか?
可能です。遷移先を分けた刷り分けに対応しているため、地区ごとの反応を判別できます。
予算を確定させたいのですが
部数とエリアが決まれば、費用は発注時点で確定します。ご予算から逆算した範囲のご提案も可能です。
印刷から依頼できますか?
印刷から配布まで一括で対応できます。既にお持ちの印刷物を配布することも可能です。
まとめ
リスティング広告は、すでに探している人に届きます。ポスティングは、まだ探していない人にも届きます。どちらが優れているかではなく、届く相手が違います。
とくに商圏が狭い場合、検索している人の数そのものが限られます。その場合は、母数を作りにいく側から始めてください。紙で名前を知ってもらえば、社名での検索が生まれます。競合と競り合わずに済む、最も費用のかからない経路です。